気象台に聞く《非常に強い台風10号》なぜ動きが遅いのか、コンパクトな形で急に雨強まる可能性も【高知】
高知さんさんテレビ
台風10号の動きが遅いことについて高知地方気象台の西本章 気象情報官は次のような見解を示しています。 高知地方気象台・西本 章 気象情報官: 「台風の西側に上空の寒冷渦がありまして、そういったものの影響で台風の動きとしては遅くなっているような状況です」 太平洋高気圧が強く、台風10号は押される形で西へ進み、台風を押し流す上空の風が弱いためスピードが遅くなっているということです。 さらに上空の「寒冷渦」と台風が引き寄せ合う形で動きが鈍くなっているとみられますが、このあと向きを北東に変え急激に日本列島に接近するおそれがあります。 注意が必要なのは台風の勢力です。現在海面の水温が30度と例年に比べ2度も高い状態が続いていて、陸地に近づいても勢力が衰えず、むしろ勢力は強まる予想になっています。 非常に強い勢力で北上を続ける台風10号。 高知地方気象台・西本 章 気象情報官: 「29日以降にうねりを伴った高波や暴風・土砂災害・低い土地の浸水・河川の増水や氾濫に厳重に警戒していただきたいと思っております」 西本気象情報官は今回の台風10号について特に注意すべき点を次のように強調します。 高知地方気象台・西本 章 気象情報官: 「コンパクトな形になっておりますので台風が接近して急に雨風が強まる可能性がありますので、そういったところに十分注意していただきたいと思います」 非常に強い勢力の台風10号。急激に雨風が強まる恐れがあります。事前の備えを今のうちに確認してください。
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