新幹線で「プロレス」や「誕生日パーティー」開催 移動だけじゃない…広がる鉄道各社の新サービス 【#みんなのギモン】
ここで2つめのポイント「旅行が楽チン? 新サービス」をみていきます。 移動手段だけじゃないサービスも広がっています。JR九州が今月14日に開始したのが「博多駅から特急ソニックにのせて大分駅。そして、トラックで大分の由布院や別府のホテルに手荷物を届けてくれる」というサービスです。博多駅で預けたらホテルで受け取るだけで、料金は荷物1個につき2500円だそうです。 サービスを利用した際の移動は必ず特急ソニックを使う必要はなく、普通列車でも大丈夫です。このサービスは列車内の荷物置きスペースの混雑緩和につながるメリットもあります。
さらに、コロナ禍で話題になった産地直送サービスも浸透してきています。JR東日本は先月、上越新幹線で荷物を運ぶ試験を行いました。運んだ荷物は「鮮魚」「青果」「精密機器」「医薬品」などで、往復で約900箱も運んだそうです。来年度以降の事業化を目指して取り組んでいるといいます。
■鉄道会社の新たな動き 専門家「何が効果的か見極めている」指摘
こうして鉄道各社が様々なサービスを始める背景に何があるのか。鉄道ジャーナリストの梅原淳さんに話を聞きました。 「新幹線の利用客はコロナ前の水準に戻りつつあるものの、出張などビジネス目的の客はコロナ前ほど戻っていません。また、将来的に少子高齢化で国内需要が先細っていくとみられている中、そこを見越して『長距離移動する行楽客などを増やす』。そして『ビジネス車両を活用して出張客を増やす』。『荷物の輸送などで新たな活路を見いだす』。現状の輸送力を最大限生かしてどうやって利益を増やしていくのか、あの手この手でいろいろなプランを試して、何が効果的か見極めている」と梅原さんは指摘します。 ◇ 鉄道の新サービスは、私たちの生活にも新たな可能性をもたらしそうです。 (2023年9月19日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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