路面電車線路わきの肉屋さん、夜は「生ユッケ」が名物の立ち飲み店に 広島電鉄と歴史をともに創業98年
名物はとろける「生ユッケ」
野川アナウンサー: おすすめの一品と言ったら、どんな物がありますか? 菊岡精肉店 店主 廣瀬恭兵さん: うちは独自の自家工場で生肉の販売許可を厚生労働省からもらっていて、生ユッケが一番人気です。 その生ユッケをいただく前に、広島電鉄の前田係長に、この店をポスターに選んだ理由を聞いた。 野川アナウンサー: この周辺でこちらのお店を選んだ理由というのはどのあたりなんですか? 広島電鉄 前田琢己 係長: もちろん駅周辺には、美味しいお店とか、居酒屋さんがたくさんありますが、昼はお肉屋さんで、夜は角打ちという、サッと飲めるスタイルって意外とあるようでないかなと思ったんです。この外から見た時の外観も含めて、町の風景に溶け込んでいるところにすごい魅力を感じて、もうここだってビビッときた感じです ここで、お待ちかねの名物「生ユッケ」が来た。卵黄を生肉と絡ませれば、とろっとジューシーな感じに。 野川アナウンサー: それでは頂きます。おいしい。最初はしっかり噛み応えがあって旨味が出てくるんですけど、だんだんスーッと消えていくんですよね。これ不思議だなと思いました。これは人気なんじゃないですか? 菊岡精肉店 店主 廣瀬恭兵さん: 結構人気ですね。今は一番人気かもしれない。
メニューに「消える魔球」も
野川アナウンサー: ずっと気になってるんですけど、メニューに「消える魔球」というのがありますが… 菊岡精肉店 店主 廣瀬恭兵さん: 消える魔球は、肉を叩いて、たたきにして、ネギトロみたいにするんです。それをお寿司にして、食べると口の中で消えて無くなるので、「消える魔球」と呼んでます 野川アナウンサー: 生ユッケも消えましたよ 菊岡精肉店 店主 廣瀬恭兵さん: じゃあ「消えるユッケ」にしましょうか? 広島電鉄、宮島線が開業したのは、1922年(大正11年)。その4年後に菊岡精肉店が開店した。創業からまもなく98年。広島電鉄とほぼ同じ歴史を歩んできたことになる。 野川アナウンサー: どうですか?98年やって来られて、この歴史の転換点みたいなところにいるっていう感じは? 菊岡精肉店 廣瀬恭兵さん: 僕は代変わりしてから8年しかいないんで、歴史に、のっかっちゃってる形ですけど、その分この街にお返しをしたいので、98、99、100周年はイベントをしながら、お客さんに還元したいなと思っているので、ぜひ期待してください 野川アナウンサー: これからもずっと広島電鉄の宮島線とともに、このお店も進んでいくんだと思いますけど。改めて宮島線はお店にとって、あるいはご主人にとってどんな存在ですか? 菊岡精肉店 廣瀬恭兵さん: 僕はここに住んでいるので、宮島線の音は、子守唄のようです。初めは寝られなかったんですけど、今は子守唄のように、カンカンという電車の音、踏切の音で心地よく寝られるようになった。ずっと一緒に生きて来たので、僕もこれからもずっと共に一緒に生きて行きたいと思っています。 (テレビ新広島)
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