広島・田中 高校、大学同級生の菅野がオリオールズ入りで発奮「僕も負けじとやらないと」
広島の田中広輔内野手(35)が23日、高校、大学時代の同級生であるオリオールズ・菅野智之投手(35)のメジャー移籍に発奮した。今季15勝を挙げてV字回復を果たした右腕に刺激を受け、「僕も負けじとやらないといけないと思いますし、頑張っていきたい」と気持ちを新たにした。 2人は東海大相模、東海大で計7年間チームメート。田中は「野球がうまくなることに対して100%、そこに集中できることが菅野の一番すごいところ」と語り、「常に上を目指して努力を惜しまないことは、高校、大学と一緒にやってきて見てきた。それを貫いてここまで来たと思う。一緒にやってきた者として尊敬しているし、うれしい」と右腕のメジャー移籍決定を喜んだ。 菅野は2020年に14勝を挙げて自身3度目の最多勝に輝くも、翌年から成績を落として昨季は4勝8敗と苦戦。不退転の決意で臨んだ今季は15勝を挙げてチームをリーグ優勝に導く復活劇を見せ、海外FA権を行使してオリオールズとメジャー契約を結んだ。 田中自身はかつて正遊撃手として3連覇に貢献したが、近年はベンチを温める機会も多く、今季は66試合の出場で打率・156、2本塁打、7打点だった。復活に向けて12月はフィジカル面の「土台作り」に着手中。まだ老け込む歳ではないことを結果で示し続ける同級生の姿も励みに、来季への準備を進めていく。