麻生副総裁「自民党には逆風吹いている」 “選挙の神様”も「第1党入れ替わる可能性も」 危機感示す
地元・福岡で講演を行った麻生副総裁。 そして、自民党を支えてきた”選挙の神様”は、ともに危機感を示しました。 8日、福岡市で開かれた自民党福岡県連の大会。 所属する議員ら約700人が参加する中、麻生太郎副総裁(83)が登壇しました。 ◆自民党 麻生太郎 副総裁 「自由民主党の派閥のパーティーの資金に関して、国民の皆さんに政治不信を招く事態になりました。党執行部の一員として心から申し訳なく、遺憾の思いを申し上げるところです」 挨拶の冒頭で陳謝した麻生副総裁。 10日、参議院でも実質的な審議が始まった政治資金規制法改正案については、「政治活動の基盤維持には一定の資金が必要だ。将来に遺恨を残すような改革は避けなければならない」としながら、自民党が置かれた現状に危機感を示しました。 ◆自民党 麻生太郎 副総裁 「今、自由民主党には逆風が吹いている。党員であることが恥ずかしいとか、それを通り越して呆れているとか、いろいろな話を地域で聞かれることが多いと思う」
麻生副総裁が感じる「自民党への逆風」。 自民党が置かれた厳しい現状について、“選挙の神様”と呼ばれる自民党の元事務局長・久米晃氏も言及しました。 ◆自民党 元事務局長 久米晃 氏 「下手をすると、自民党と立憲民主党が第1党入れ替わっている可能性もある」 8日、TNCの番組に生出演したのは、自民党党本部の元事務局長・久米晃氏。 2019年まで40年近く、自民党の選挙対策を担った“選挙の神様”と呼ばれる人物です。 ◆自民党 元事務局長 久米晃 氏 「3月に、ある野党が世論調査をかけている。(自民党が)小選挙区で120くらい敗れて、比例で50くらい。つまり、立憲(の議席)が170くらいになると。3月の時点よりも今の情勢は悪化しているから、自民党にとっては厳しくなっています」 次の衆院選での自公連立政権の過半数割れの可能性について言及した久米氏。 解散総選挙については、総裁選が1つのタイミングとしました。 ◆自民党 元事務局長 久米晃 氏 「支持率が上がるタイミングというと、次の総選挙しかない」 Q.(総裁について)どの顔を選ぶ? ◆自民党 元事務局長 久米晃 氏 「それは、自民党の議員の先生方は、よく分かっている。自分が戦うにあたっての指揮官が変わらなければ、良くなければ、自分が負けてしまう」
テレビ西日本