「市船はサイドバックから始まる」超名門の左サイドに“パワーシューター”あり! 星稜戦、名刺代わりのゴラッソで異彩を放つ【選手権】
攻撃参加とシュートブロックの質が一気に向上
自分自身と向き合いながら、ライバルと切磋琢磨してきたからこそ、内川はこの世代で屈指の左サイドバックへと成長を遂げた。 特に攻撃参加の質とシュートブロックの質は今季に入って一気に向上。相手の陣形を把握してから、カウンターリスクを頭に入れながら的確な決断を下し、混戦のなかでもボールと相手の動きを見て、巧みにシュートコースに足や身体を入れる。攻撃的なサイドバックはたくさんいるが、ここまできちんと守備ができるサイドバックは意外と少ない。内川も佐藤も両方を持ち合わせているからこそ周囲の期待も日に日に大きくなっている。波多秀吾監督も「市船はサイドバックから始まる」と絶大な信頼を寄せる存在だ。 「仲間からも僕のパワーを信頼してくれているのが伝わるし、『どんどん撃っていけ』と言われているので、そこは常にチャレンジをしようと思っています」 準々決勝の相手である名古屋はサイドからのカウンターが鋭いチームだけに、左サイドで攻守に渡って躍動する内川のプレーが大きな鍵を握る。「サイドバックからチームを盛り上げていきたい」と、佐藤とともにチームのために攻守に関わり、そのパワーを見せつける。 取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【関連記事】
- 初出場の名古屋が前回王者・岡山学芸館を撃破で堂々ベスト8! 青森山田、神村学園、市立船橋、昌平などが準々決勝進出【選手権3回戦】
- 市立船橋が被災地にエール。「力をあわせて乗り越えよう」。監督が舞台裏を明かす「選手たちがニュースなどを見て...」【選手権】
- 「監督やコーチに止められても...」市立船橋のFW郡司璃来がハットトリックを達成した背景「誰よりも長く自主練をしている自信があります」【選手権】
- 星稜同窓会が地震影響で応援団の出発中止を発表。「在関東の方で声援を!」の呼びかけに心温まる反響が相次ぐ【選手権】
- 「必ず止める」PK戦で2度のストップ!! 市立船橋GKギマラエス・ニコラスがチームを勝利に導く「自分を信じて飛びました」【選手権】