山本有真が2種目出場で調整 五輪目指し「もう一段階レベルアップを」 日体大記録会/陸上
日体大の長距離競技会が27日、横浜健志台キャンパスで行われ、昨夏の世界選手権女子5000メートル代表の山本有真(23)=積水化学=が1500メートルと3000メートルに出場した。1500メートルは4分19秒42で組2着、3000メートルは9分8秒38で組2着だった。13日の金栗記念(熊本)に続き今季2戦目。「練習の一環で1500メートルは4分20秒、3000メートルは9分10秒を目標にしていた。目標タイムを切れたので良かった」と評価した。 来月4日の「ゴールデンゲームズ in のべおか」(GGN、宮崎)で今季初5000メートルを走る。女子長距離界の注目株は「(GGNでは)15分25秒を切るくらいを目標にして、セイコーゴールデングランプリ(5月19日、東京・国立競技場)でベスト(15分16秒71)を狙う」と今後のプランを語った。 この日のレース後、多くの女子選手からサインや記念撮影が求められた。冬季は右後脛骨筋の痛みで満足な練習が積めない時期もあったが、「(他の選手たちが)憧れていますと言ってくれると頑張る気になれる。こうやって話しかけてくれると嬉しい」と山本。応援をパリに向かう力に変える。 初の五輪出場を目指し、6月の日本選手権(新潟)に照準を合わせていく。「日本選手権(6月、新潟)は15分10秒くらいで走らないと(代表選出の指標となる)3番以内の結果はついてこない。今日のレースは良かったが、あと一カ月半でもう一段階レベルアップしたい」と大舞台に向けて意気込んだ。