医療的ケア児者応援アワード、現場の支援事例を表彰(市区町村長ネットワーク)
医療的ケア児・者が安心して暮らせる地域を目指す「医療的ケア児者を応援する市区町村長ネットワーク」(会長=都竹淳也岐阜県飛騨市長)は19日、優れた支援事例を表彰する「第1回スペシャルニーズ応援アワード」を東京都品川区のWhatcafeで開催した。 ネットワークは昨年11月に発足し、現在53自治体が参加する。医療的ケア児・者の支援を充実させるため、支援事例の共有、国への政策提言などを行う。アワードには地道に支援を続けている現場にスポットを当てる狙いもあり、初開催の今回は推薦のあった27事例から3部門で4事例を表彰した。 「頑張る自治体部門」に選ばれたのは横浜市。関係4局が定期的に会議を開き、現場からの相談を共有して先駆的な支援策を展開。看護職員を配置して医療的ケア児を常時受け入れる医療的ケア児サポート保育園を設置していることなどが評価された。 「やさしいまちづくり部門」は、ゆにぃんくる(岐阜市)、NPO法人らいふくらうど(岐阜県山県市)が選ばれた。ゆにぃんくるは岐阜大大学生の団体で、ユニバーサルシートのあるトイレマップ(紙とアプリ)を作成。写真、シートの大きさなどが記され、トイレの心配をせずに外出できるようになることが評価された。 そのほか「頑張る自治体職員部門」には佐賀県武雄市こども家庭課の福田亜紀子さんが選ばれた。