【皐月賞】シンエンペラー戴冠へ全集中 90年以降で最多5勝枠「多少長く距離を走ってもいい」
「皐月賞・G1」(14日、中山) ホープフルS-弥生賞ディープ記念と、今回と同舞台で連続2着のシンエンペラー。引き当てた幸運の枠から、3度目の中山で皐月の玉座を狙う。 20年凱旋門賞馬ソットサスの全弟ということもあり、デビュー前から注目を浴びてきた。2戦目で重賞を勝ち、続くG1で2着とここまでは期待にたがわぬ戦績を残している。吉田助手も「スピードとスタミナ、全体的なバランスが良く、総合力が高い」とうなずく。 一方、4月30日生まれは今回のメンバー中、最も遅い生まれ。まだ心身に良化の余地を残している段階だ。「走ることに対してもっと集中力が欲しい」と今回から調教ではチークピーシーズを着用。「周りを気にするところがなくなって、常歩でも集中している感じがある。これが競馬にもつながってくれるといいね」と効果に期待する。 【7】枠⑭番からの発進。キャリア5戦目で初めて真ん中よりも外の枠からスタートするが、皐月賞のフルゲートが18頭になった90年以降で、最多の5勝を挙げる好枠でもある。「長くいい脚を使えるから、多少長く距離を走ってもいい。内でごちゃごちゃしたくないし、欲しかった枠だね」と笑顔を見せる。 金曜朝は角馬場から栗東ダートを周回して体をほぐした。「順調に来ているし、雰囲気はいい。輸送も慣れたもの」。今回が4度目の東上とあって、吉田助手に不安は一切ない。待ち構える3連覇中の関東勢を打ち破り、クラシック初戦を手中に収める。