夏休みの学習は「やることリスト」作りから 現実的な計画を練ることが大切 栄光ゼミナール担当者にきく 中高受験動向
今回は夏休みの学習について紹介します。夏休みの過ごし方は新学期の成績に大きな影響を与えます。 最初に取り組んでおきたいのは、「やることリスト」を作ることと計画を立てることです。夏休み中に、何に、いつ、どのくらい取り組むかを明確にします。 例えば、中学校の宿題や、自身が苦手にしている教科や分野の復習です。苦手分野の洗い出しは定期テストや模擬試験で正解できなかったところが目安になります。 次に、計画を立てるわけですが、例えば、週単位で教科ごとに取り組む内容を決めて、「○ページから○ページまで」などと具体的にしておくとよいでしょう。加えて、部活動の時間などを考慮して、現実的にどのくらいの時間を勉強にあてることができるか、ということも考えておきましょう。勉強の時間をルーティンとして決めて流れを作っておくことで、きちんと勉強時間を確保することが大切です。 週単位の計画を練ったら、さらに細かく1日単位に。集中力が続くよう、各教科バランスよく取り組みましょう。振り返りとして、教科ごとの勉強時間を記録しておくと、教科ごとのバランスがチェックできます。苦手教科に取り組んでいる時間が少ないことが認識できれば、そこに注力して取り組むなど、効果的な学習が期待できます。 中学1年生・中学2年生は、中学校の宿題は当たり前として、定期テストでできなかった範囲・単元を中心に復習しておきましょう。 中学3年生は受験生ですから、中1~中3で学習した単元を総復習する必要があります。また、前回も取り上げましたが、志望校・受験校を決めていく時期でもあります。学校説明会などに参加し、志望校を検討しつつ、モチベーションを高め、日々の学習に取り組んでください。(栄光ゼミナール高校入試責任者・松田裕太郎)