ロシア国防省、新たに4集落制圧と主張 ウクライナ東部ハリコフ州への越境攻撃
ロシア軍によるウクライナ東部ハリコフ州への越境攻撃で、露国防省は12日、国境地帯にある集落4カ所を新たに制圧したと主張した。同省は11日にも、国境地帯の集落5カ所を制圧したと主張した。 ウクライナのゼレンスキー大統領は12日のビデオ声明で、11日に続いて「ハリコフ州で防衛作戦が進行中だ」と表明した。「国境地帯の多くの部分で激しい戦いが続いており、周辺集落がグレーゾーン(戦闘周辺地域)から戦闘地域になった」とも述べた。 露軍は最近、ハリコフ州への越境攻撃に着手。露軍の狙いは、国境地域に「緩衝地帯」を確保して露領土に対するウクライナ軍の攻撃を減らすことや、戦線を拡大してウクライナ軍の戦力を分散させ、全域の制圧を狙う東部ドネツク州での戦闘を有利に運ぶことだとする見方が軍事専門家の間で出ている。