空き家を活用 1日限定の店 家財のみの市&パン屋 倉吉西高、三朝で15日
倉吉西高(倉吉市)は15日、三朝町山田の空き家で「1日限りの蚤(のみ)の市&パン屋さん」を開店する。同町の空き家バンクに掲載されている物件を活用したイベントで、生徒らは「三朝町の活性化や空き家の情報発信につなげたい」と意気込んでいる。 同校が地域課題の解決などを目的に取り組むチャレンジグループ活動の一環。本年度から2年生の探究テーマに追加された「三朝町の空き家利活用」に挑戦する生徒6人が、地域おこし協力隊の森田柾(まさき)さんらと連携して企画した。 生徒らはこれまでの授業で、森田さんから同町の空き家の現状や課題を聞き取るなどしてきた。また、夏休みなどに空き家から不要な家財を運び出して洗ったり、パン屋への取材や試作を重ねたりして準備を進めてきた。 当日は男子がのみの市、女子がパン屋を運営する。のみの市では、食器やつぼなど100点以上の古道具や家財を販売。パン屋は、三朝温泉のマスコットキャラクター「ミササラドン」の顔をチョコで描いたあんパンや、ポテトとハーブとツナが入ったハード系のパンなど4種類を提供する。営業時間は午後3時から5時まで。 森田さんは「イベントを機に空き家の面白さを広め、利活用につながれば」と期待。粟田朋美さん(17)は「見た目も味も満足できるパンが作れた」と自信を見せ、牧田恵輔さん(17)は「空き家の中にもまだまだ使える物がたくさんあった。頑張ってきれいにしたので、ぜひ買いに来てほしい」と呼びかけた。
日本海新聞