元櫻坂46・土生瑞穂が目指す「代えのきかない存在」 マルチに活躍する現在地「自分らしさを大切に」
みなぎる好奇心 ミニアルバムでは作詞に挑戦
30歳までの全力疾走を宣言した通り休む暇はない。明治座でのこの舞台を終えれば、作詞も手がけたミニアルバムのリリース。朗読劇『細雪』への出演(6月22、23日/明治座)、7月には東京と大阪でのライブツアーも控えている。その状況も踏まえ、「どんな30代になっていたいか」を問うと、「まだ想像できません。やりたいことが多すぎて。もちろん、30代も頑張りたいですが、がむしゃらにたくさんの経験を積んでいきたいです」と返ってきた。そして、付け加えた。 「同時並行でお仕事をさせていただいている中で、この公演に向けてはお家で台本を開いた時から稽古モードに入っています。今はミニアルバムの作詞の最中でもあるので、舞台の稽古から言葉選びにもいい影響があるといいですね」 インタビュー中、土生は何度も「自分らしさを大切にしていきたい」と繰り返した。表現者として「代えのきかない存在」になれるよう地に足のついた日々を送っている。 「一つひとつの経験を大切にしていけば、必ずその後に生きてくると、お仕事の現場から学んできました。なので、どの局面でも私なりのイメージングをして臨んでいます。その方が、後から振り返って反省点と収穫が明確になります。これを継続して『ファン、そして、クリエイターの皆さんに提供できる価値を明確にしていきたいな』と思っています」
昭和の音楽や雰囲気にどっぷり浸かれるこの舞台では「とにかく女の子らしい魅力を見せること。稽古期間が短いので短期決戦で『愛らしさ』を追究します」と意気込む。 さらに「今回触れた昔のファッションや音楽の流行も掘り下げてみたい。フィルムカメラが私たちの世代でもリバイバルしているように、流行って時代を超えてよみがえるものだと思います。『なぜ後の時代でも愛される魅力があるのか』を、体感して探ってみたいです」と目をキラキラさせた。クールビューティーな瞳の奥で、好奇心と創作意欲がみなぎっている。 □土生瑞穂(はぶ・みづほ) 1997年7月7日、東京都生まれ。2015年に欅坂46の 1期生としてデビュー。18年から『JJ』専属モデルとなり、21年から『CLASSY.』専属モデルを務めている。櫻坂46への改名を経て、23年11月25日に櫻坂46を卒業。今年3月に配信シングル『Reboot』をリリースした。172センチ。
大宮高史