<立山通信部2024夏>玉殿の湧水霊峰の恵みで潤す
富山県の立山・室堂(標高2450メートル)で、登山客や観光客を癒やす湧き水が出ている。真夏でも2~5度と冷たく、「立山玉殿(たまどの)の湧水」と呼ばれる名水だ。水飲み場は涼を求める人でにぎわっている。 水は立山連峰の主峰、雄山(標高3003メートル)から湧き出る地下水。1968年、立山トンネルの開通により一部が出た。霊峰立山の水として観光客らに親しまれ、85年には環境庁(現・環境省)の「名水百選」に選ばれた。 6日朝の室堂は青空が広がり、午前9時の気温は18・9度。水飲み場では、水に触れて楽しむ子どもやペットボトルに水を入れる登山客らの姿が見られた。 鳥取県から家族3人で訪れた竹中佳代子さん(55)は持参したコップで水を味わった。「癖がなく冷たい水。以前にも飲んだことがあるが、やっぱりおいしい」と話し、2泊の登山に向け英気を養っていた。 立山通信部を室堂に開設 北日本新聞社は6日、創刊140周年を記念し、北アルプス・立山の室堂に「立山通信部」を開設した。立山室堂山荘(佐伯千尋オーナー)を拠点に、夏の立山の様子を伝える。開設は2015年4月以来、9年ぶり。
室堂山荘入り口に山荘スタッフが「北日本新聞立山通信部」の看板を掲げた。