大谷翔平（AP）

◇29日（日本時間30日）MLB　ロッキーズ1―2ドジャース（デンバー） 　ドジャースの大谷翔平選手（30）は、今季レギュラーシーズン最終戦となる敵地でのロッキーズ戦に「1番・DH」でフル出場し、4打数1安打、1盗塁。惜しくもリーグ2位の打率・310で終えた。一方、パドレスのルイス・アラエス内野手（27）は第3打席で右中間二塁打を放ち、3打数1安打、打率・314で3年連続3度目の首位打者に輝いた。 ◆大谷翔平、58盗塁と思いきや…ボークに訂正され無効に【動画】 　大谷は54本塁打、130打点で2冠王、59盗塁はリーグ2位。メジャー史上初の「54本塁打―59盗塁」でメジャー7年目を終えた。 　『盗まれた盗塁』に、再びスポットライトが当てられた。無安打で迎えた8回1死一塁の第4打席で、大谷はカウント1―1から真ん中低め160キロの直球をジャストミートし、右前へ運んだ。これで今季最長の12試合連続安打。直後は二塁走者バーンズとのダブルスチールも決め、二盗で今季59盗塁目。だが、60盗塁の『キリ番』にはあと1個届かなかった。 　ここで、地元中継局スポーツネットLAは前日の同カードの5回のシーンをプレーバック。大谷は二盗を決めたかに見えたが、後にセンザテーラ投手のボークに記録が訂正された。 　すると、同局のスティーブン・ネルソン実況は「振り返ると、これが『バッド・ボーク』になりました。大谷は捕手も送球できない二盗を決めていたはずだったんです。だから、きょうの盗塁は『たった』59個目になってしまったのです」と憤慨した。 　エリック・キャロス解説者も「これで60盗塁じゃないなんて、『What a disappointing season（何ともガッカリなシーズンだ）』」と表現し、「全く、意気消沈だよ。あれは走ることでボークを誘発したんだ。心の中では『60盗塁にしてやれよ』と思ってしまうね」と、不満たらたらだった。（写真はAP）