前回ベスト4のフリッツがシングルスの開幕試合でメドベージェフに勝利「今回はもっといい結果を残せるよう自分に期待している」 [Nitto ATPファイナルズ／テニス]

「Nitto ATPファイナルズ」（イタリア・トリノ）でシングルスのオープニングマッチを勝利で飾ったテイラー・フリッツ（アメリカ）（Getty Images）

　男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」（ATPファイナルズ／イタリア・トリノ／11月10～17日／賞金総額1525万ドル／室内ハードコート）が開幕し、シングルスのオープニングマッチとなったイリー・ナスターゼ・グループのラウンドロビン（総当たり戦）第1戦で第5シードのテイラー・フリッツ（アメリカ）が第4シードのダニール・メドベージェフ（ロシア）を6-3 6-4で下して白星スタートを切った。 ～Nitto ATPファイナルズでシングルスのオープニングマッチを勝利で飾った第5シードのフリッツ選手～ 　ファーストサーブからのポイントを85％の高確率で取ったフリッツは第2セットの序盤に直面した3つのブレークポイントをすべてセーブし、各セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破って1時間20分で勝利を決めた。 「間違いなくサービスが大きな役割を果たした。彼（メドベージェフ）はリターンがとてもうまい。ファーストサーブを多く入れても質が高くなければ返されてしまう」とフリッツは試合を振り返った。 「序盤にライン際や色んなコースに打つことができたのは僕にとって大きかった。あまりプレッシャーを受けることなくキープすることができたからね。競ったゲームもあったけど、ラリーで耐え抜くかフリーポイントで切り抜けることができた」 　同大会に2年ぶりの出場となる27歳のフリッツは初挑戦だった2022年に決勝トーナメントに進出し、準決勝でノバク・ジョコビッチ（セルビア）に6-7(5) 6-7(6)で敗れていた。 「（ATPファイナルズ）初出場のときは元々補欠だったから、誰も僕に期待していなかった。運よく巡ってきたチャンスだったからプレッシャーはなかったんだ」とフリッツは2年前を振り返った。 「今回は5位だし、グループステージを突破したいと強く思っている。もっといい結果を残せるよう自分に期待している」 　イブニングセッションで行われた同グループの試合では、第1シードのヤニク・シナー（イタリア）が第7シードのアレックス・デミノー（オーストラリア）を6-3 6-4で下して1勝目を挙げた。 　ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名（ダブルスは8組）のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名（ダブルスは2組）ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。