海外メディアは台風によるラグビーW杯試合中止を猛烈批判!「恥ずべき決断」「対応策を練る時間はあったはず」
また、「トーナメントの試合をスケジュール通りに行う必要性という部分で、大会組織は揺れた。ラグビーの祭典のクライマックスを完璧に時間通りに迎えたいとする彼らの希望は理解できるが、スケジュールを維持するために、このような決断をしたことは、どのような素晴らしいラグビーが決勝でプレーされることよりも恥ずべき決断になることは確かだろう」とも記した。 また記事は、中止の影響を受ける各チームの状況にも触れ、「フランスは8強の席は確定しているが、イングランドを破って、プールCの首位を手に入れ、少しばかり容易になるかもしれない相手と準々決勝を戦うチャンスを奪われてしまった。イタリアには、もちろん、そんな慰めはない。彼らは予選プールのすべての試合を戦って3位に終わったのではなく、オールブラックスに対する勝利で、8強に入れるチャンスがある最後の試合を拒否され、大会から除かれてしまったのだ」と紹介。 「これを執筆している時点で、まだスコットランド対日本の試合が日曜日に予定通り行われるチャンスがある。だが、もし中止となれば、事態がさらに悪化する。大会ホスト国の功績とするため、何もせずにトーナメント進出できるよう、大会組織委員会が喜んで規則を作ったという憶測に火をつけることになるだろう」とまで書いた。 ニュージーランドメディアのニュースハブは、「ラグビーW杯の試合中止にファンが憤慨」との見出しを取り「日本と世界中のラグビーファンがラグビーW杯の2つの予選プールの試合が台風ハギビス(19号)で中止になったニュースに怒りを示した」と伝え、ソーシャルメディアでの反応をクローズアップした。 記事はファンによるツイッターを紹介。 「このラグビーW杯のすべては茶番だ。大会の日程時間はおかしいスパンで分けられている。無得点の引き分けを宣言する代わりに新しい試合日の調整をすることができないのか?」、「試合を中止とする結果で、万一の事態に備えた計画がなかった事実がラグビーW杯を完全な茶番にしてしまった。(試合中止となった)国々とその国のファンたちは償ってもらえるのだろうか?」、「大会組織は、この台風が来ることを数週間前に知っていたのに、プランBも用意されずに中止にさせられるなんて不愉快だ。不可解だ。ファンによって費やされたお金は、日本に行き、選手たちはW杯で2度とプレーしないかもしれない」といったファンの怒りの声を伝えた。 その一方で同メディアは、別の記事で「ラグビーW杯での猛烈な台風ハギビス(19号)を甘く見てはいけない―気象学者」との見出しを取り、「気象学者の1人が今週日本を襲う“猛烈な”台風を甘く見るべきでないと話している」との見解を伝えた。 ニュージーランド国立水・大気圏研究所(NIWA)のベン・ノール気象学者の声を紹介。同気象学者は「(大会統括団体の)ワールドラグビーが台風の大きさを考えて試合を中止したことは正しい判断のように見受けられる」と今回の判断を支持した。世界中を賛否の渦に巻き込んだ今回の中止決定。最善の方法はあったのだろうか。