ドジャース「胴上げ投手」ビューラーがレッドソックスへ…単年33億で合意と米報道、師匠カーショーと別れ
ドジャースからFAとなったウォーカー・ビューラー投手(30)がレッドソックスと1年総額2015万ドル(約33億)で合意したと、複数の米メディアが23日報じた。身体検査をクリアして正式入団となる見通し。 ビューラーの契約を巡っては、古巣のドジャースは定額で来季年俸2105万ドル(約32億円)となるクオリファイング・オファー(QO)を出さなかった。これによりレッドソックスは、ドラフト指名権を喪失することはなない。レッドソックスは今オフ、トレードで若手有望株左腕のクロシェをホワイトソックスから獲得するなど先発を強化している。 ビューラーは今季、2度目のトミー・ジョン手術から復帰した。全盛期と比べて球速が衰えてモデルチェンジに苦労し、シーズンは1勝6敗、防御率5.38と不本意だった。しかし、ポストシーズンで大舞台の強さを発揮。3試合連続無失点で、ワールドシリーズ第5戦は9回に守護神として登場し、「胴上げ投手」となった。以前なら真っ直ぐ勝負のところで、緩いカーブを使うなど投球に幅が出た。 30歳のビューラーは、ドジャースにドラフト1巡目で入団し、17年にメジャーデビュー。19年に14勝、21年に16勝をマークし、ドジャースの中心的存在となった。通算212勝の大投手カーショーの背中を見て育った投手の一人で、偉大な先輩と別れの時が来たようだ。
中日スポーツ