『今日好き。九龍編』たかはるカップルインタビュー 不完全燃焼で気づいた好きという気持ち
現役高校生たちが3泊4日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA/以下:今日好き)。12月25日に最終話を迎えた『九龍編』(読み:カオルーン)では、たかと(矢口昂歩)×はる(矢口桜咲)の“たかはる”カップルが新たに誕生した。 【写真】たかはるカップルの撮り下ろしカット たかとは前回の『台北編』より、継続メンバーとして参加。持ち前の優しさは『九龍編』でも発揮され、今回はふたりの女子から追われる立場に。なかでも、はるとはまさかの“同じ名字”という運命のような偶然も。『今日好き』の歴史を遡ってもなかなか珍しいこの共通点は、はたしてカップル成立における最重要ポイントだったのか? 当時の心境はもちろん、はるにとってライバルだったひいろ(鈴木日彩)に対する熱い想いなども含めて、たっぷりと振り返ってもらった。(一条皓太) ・「本当にめっちゃブロッコリーみたいだったの!」(はる) ーーおふたりは『九龍編』で成立した唯一のカップルとなりました。旅を終えて改めて、お互いの第一印象を思い出してみてください。 たかと:かわいいし、スタイルが綺麗だなと。初日の顔合わせで見た瞬間に「すごっ!」って驚いちゃいました。 はる:たかとくんも、想像の100倍カッコよかった。『台北編』を観たときに「顔が小さくてスタイル抜群!」って感じたけど、目の前にするといい意味でギャップがあったかも。 ーー初日のランチでは、おふたりが早くも2ショットに。ここではお互いの共通点として、名字が“矢口”であることも判明しました。スタジオの“恋愛見届け人”を務める中川大輔さんからは、名字が同じことで「無意識に結婚とか浮かんできません?」なんてコメントもありましたが、もしも違う名字だったとしたら、カップル成立していなかったと考えますか? たかと:たしかに大きな共通点だったし、自分でも「運命じゃん」って思ったんですよね。その上で、きっと同じ名字じゃなくても、はるにはたくさん話しかけていたんじゃないかな。 はる:私もそう思う。お互いに第一印象で気になる相手同士だったし。とはいえ、私自身は名字が同じことで、たかとくんのことを初めて意識するようになったんだよね。 ーーというと? はる:まだ『台北編』がオンエアされている時期に、母親が『今日好き』公式Instagramを見て、名字が矢口の男の子がいることを教えてくれたんです。その後、実際に『台北編』を観て、たかとくんのことがいちばんカッコいいなって気になって。そのとき初めて、この子が例の男の子だと名前と顔が一致して、そこから存在を意識するようになったんです。 ーーたかとさんの存在を最初に知ったのは、まさかのお母さま経由なんですね(笑)。2日目のグループ行動では、一緒にロープウェイに乗る場面がありました。乗車時間は片道25分間とのことでしたが、オンエアされた以外での会話内容は? たかと:この話、してもいい?(笑)。 はる:いいよ(笑)。実はいざ、たかとくんの隣に座ったらすごく緊張してしまって。ちょうど、ロープウェイが森の真上を通過するタイミングだったかな。頭のなかがパニックになってしまい、足元の景色を見て、出てきた言葉が……「なんか、ブロッコリーみたいだね?」って。 たかと:思わず「えっ?」って声に出ててよね。「面白い子だな」って内心は笑いを堪えつつも、静かに話を流しちゃった気がする。 はる:本当にめっちゃブロッコリーみたいだったの!(笑)。 ・「不完全燃焼な想いが、はるへの“好き”に変わりました」(たかと) ーー3日目のグループ行動では、たかとさん、はるさん、そしてライバルのひいろさんが一緒に行動するという、まさに“両手に華”な時間もありました。 たかと:あのときは僕自身、本当に複雑な心境というか、自分を問い詰めるような時間でした。2日目以降、はるに対するキモチがどんどん大きくなるなかで、ひいろちゃんもたくさんアピールしてくれて。どちらかひとりに心を決めなきゃいけないことに、とても焦っていたんです。いざ、はるに告白することを決めたら、今度はひいろちゃんにそれをどうやって伝えるべきか、別の悩みを抱いてしまって。自分が早く伝えないと、ひいろちゃんのつぎの可能性も潰してしまうわけで、要らない優しさが出てしまった瞬間だと反省しています。 ーーたかとさんの内側で徐々に、迷いや悩みのベクトルが変わっていったわけですね。ところで、はるさんを選んだ決め手は? たかと:初日のランチでの2ショットが不完全燃焼に終わってしまって、「もう一度だけでも話したい」って強く思ったんです。そのときに初めて「はるを好きなのかもしれない」って意識し始めました。その後、観光バスで隣同士で会話をしたときに、すごく話しやすい印象を覚えて、一緒にいると楽しいし、居心地がいいと感じたんです。 ーーなるほど。 たかと:もちろん、ひいろちゃんもそうだったのは事実で。ただ、あくまで伝わらないように表には出さないでいたんですけど「少し話しやすすぎるのかも?」っていう印象もあったんです。今回の旅では、自分のなかで最初に抱いた不完全燃焼な想いが、はるへの“好き”に変わりました。 ーーまさに『今日、好きになりました。』という番組タイトルにぴったりな心境変化でしたね。はるさんはお付き合いをしてから、このような裏話を聞く機会もありましたか? はる:ちょっとだけ教えてくれたよね。ただ、私は最終告白までずっと、たかとくんはひいろちゃんに告白すると思い込んでいたんです。だからこそ、今日のような裏話を聞くと「そうだったの!?」って余計にうれしく感じちゃう。同時に、複雑な気持ちにもなるんですけどね。 ーーそれはなぜでしょう。 はる:やっぱり、ひいろちゃんとちゃんと仲よくなれたから。恋愛とか抜きに、本当に話しやすくて、私より年下の高校2年生とは思えない(笑)。旅の期間中も「こうしたら気持ちがさらに伝わるはず」って、お互いにアドバイスしあっていたくらい、いいライバル関係だったんです。 ーーその雰囲気は、オンエアでもしっかりと確認できました。お互いの恋を撹乱せず、あくまで相手に全力を出し切ってほしいと願い合う間柄は、まるで運動部のそれみたいでしたよね。さて『九龍編』の旅は特別に3泊4日でしたが、それでも時間は足りなかったかと思います。おふたりとも男女問わず、もっと話してみたかったメンバーもいるのではないでしょうか。 たかと:男子メンバーとは自分なりに満足できるくらい、たくさんの時間を一緒に過ごせて。女子メンバーは、はるだけと話したかったので、ほかにはいないかな……。 はる:私はゆずきくん(松田謙希)、そうたくん(米山颯太)とは喋れたんですけど、るいくん(村澤瑠依)とは残念ながら話をできるタイミングがなくて。恋愛とかは抜きに、第一印象で誰が気になったとかを聞いてみたかったかも! ーー今回の旅を終えて、自分なりに成長できたと感じるポイントも教えてください。 はる:『今日好き』参加以前は、いまと比べると10倍くらい人見知りでした。緊張しやすい体質だったのが、最近は少しだけ改善されたかも。 たかと:僕も同じです。以前に比べたら、ほんの少しだけど自信もついたし、どこに行くにしても人目を気にしていたはずなのに、最近はひとりで出かけられるようにもなりました。本当に『今日好き』のおかげですね。 ーーどうやら、お互いの成長ポイントもまたひとつの共通点のようですね。おふたりは普段の連絡で、どんなお話をしているのでしょうか。 たかと:ゆるく電話を繋いだり……。 はる:「今日なにをした?」って報告しあったり……。それで時間が過ぎて「おやすみ~」って電話を切るくらい? 特に私の方からは、本当にくだらない話しかしないんですよ。 ーーたとえば? はる:夜中に電話をしながら、「おなかすいた」「こんな時間にごはん食べてもいいのかな?」って質問すると、たかとくんはいつも「いいんだよ」って肯定してくれるんです。なによりも優しい男の子だし、私もそれをわかって聞いているから「やっぱりいいや」って返して。そんなやりとりを毎日のように繰り返しています(笑)。 ーーたかとさんは宮城、はるさんが東京住まいとのことですが、たかとさんが宮城からUber Eatsのリュックを背負って、夜中の東京にやってくる可能性も……。 はる:(笑)。 たかと:全然アリですね(笑)。僕は逆に、自分が話題を振るときは、そのときのキモチを伝えることが多いです。「好き」とか「会いたいね」だったり。 はる:「好き」ってたくさん言ってくれるんですよ。たぶん、私が「好きだよ」って伝えられないタイプだとわかっているから、それを踏まえて行動してくれているんですよね。本当に優しい彼氏です。 ーー好意を言葉にするのは本当に大切ですし、幸せなカップルであり続ける大きな秘訣だと思います。最後の質問ですが、おふたりとも高校3年生ということで、次の春には卒業の時期を迎えます。残り3カ月でなにかしたいことはありますか? はる:現役で制服を着られるうちに、たかとくんとどこかに遊びに行きたい! たかと:そうだね。地元の宮城だと、日本三景の松島を案内してみたかったんだけど、たしか……。 はる:行ったことある。 たかと:ってこの間、電話で聞いたよね(笑)。じゃあ、宮城で海鮮を食べたりしたいな。 はる:そうだね。たかとくんは逆に、東京に来る機会も多いから私のガイドもいらないだろうし……宮城観光だけで十分か(笑)。
一条皓太