「笑点」新メンバー・立川晴の輔、「バンキシャ!」で自民裏金問題に私見「火消しの方に汗をかいてるというか」
日本テレビ系「笑点」(土曜・後5時半)が7日放送され、3月31日の放送で大喜利メンバーを卒業した林家木久扇の後任として、立川晴の輔(はれのすけ=51)が登場。新メンバーとしてお披露目された。 晴の輔は「笑点」に続いて放送の同局系「真相報道バンキシャ!」(日曜・午後6時)に生出演。番組またぎで「だまっていた人たち、すみません」と謝罪。冒頭、司会の桝太一アナウンサーに「新メンバー、どんなお気持ちですか?」と聞かれると、「これで、やっと、みんなに電話できると言いますか。解放です。長かったです」とホッとした笑顔を見せた。 さらに、この日の番組で派閥裏金事件に揺れる自民党が関係議員の処分を決めたことについて、意見を求められた晴の輔。 岸田文雄首相始め自民サイドの姿勢について「問題を解決してもらいたいんですけど、火消しの方に汗をかいてるというか、そっちに力が入ってるような気がしますね」とコメント。 その上で「ボロッて出るじゃないですか? 一時的に身につけたものっていうのは、付け焼き刃がはげやすいっていう落語は結構、あるんですよ。落語は笑いでボロが出るよってのを教えてくれてるんです」と落語家として続けた。 新メンバーの晴の輔は、落語立川流の真打ち。立川志の輔の一番弟子で、BS日テレの「笑点 特大号」の「若手大喜利」コーナーで存在感を発揮してきた。19年には病気療養中だった6代目三遊亭円楽さんの代演として「笑点」でも大喜利に登場したことがある実力者だ。 落語立川流の大喜利レギュラーは、初代の司会者・立川談志さん(当時は落語協会に所属)以来、実に55年ぶり。大喜利の回答者では初となる。江戸落語は現在、落語協会、落語芸術協会、落語立川流(立川流)、五代目円楽一門会と4つの所属団体に分かれているが、晴の輔の加入で4団体すべての噺家(はなしか)がそろうことになった。 ◆立川 晴の輔(たてかわ・はれのすけ)1972年11月21日、神戸市生まれ。51歳。東京農業大学農学部卒業。97年に立川志の輔に入門し、「志の吉」を名乗る。2003年二ツ目昇進。08年に「東西若手落語家コンペティション」グランドチャンピオン。13年真打ち昇進を機に「晴の輔」に改名。同年よりBS日テレ「笑点 特大号」の若手大喜利メンバー。
報知新聞社