前年覇者のアルカラス、世界16位アンベールの追い上げを振り切って2年連続8強「試合をするたびにどんどん良くなっている」[ウィンブルドン]【テニス】
アルカラス、2年連続の8強。連覇へあと3勝
現地7月7日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)男子シングルス4回戦が行われ、前年覇者で第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)は、第16シードのウーゴ・アンベール(フランス/同16位)を6-3、6-4、1-6、7-5で下して8強入り。「試合をするたびにどんどん良くなっている」と語った。 【動画】これぞアルカラス!転倒するも驚異の粘りで相手のミス誘う&マッチハイライト 昨年はノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)の年間グランドスラムを阻止してウィンブルドン初優勝を果たした21歳のアルカラス。「全仏オープン」(フランス・パリ)では、右腕の不安もありながらグランドスラム通算3勝目を挙げた。 連覇を狙う今年は、マーク・ラヤル(エストニア/同269位)、アレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア/同69位)をいずれもストレートで下すと、3回戦では第29シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同29位)を3時間50分の激闘の末に5-7、6-2、4-6、7-6(2)、6-2のフルセットで勝利。大きな壁を乗り越えて、同大会3年連続で16強入りを果たしている。 試合を重ねてグラスコートにも順応してきたか、この日も第16シードのアンベールをストローク戦で翻弄していく。高い確率でリターンを返球していき、角度のあるストロークで左右に動かしてミスを引き出す。第1セットは2ブレークを奪って6-3で先取し、第2セットも互いにサービスキープが続いた第10ゲームで、驚異のコートカバーリングを披露してブレークに成功。6-4とし2セットを奪った。 第3セットでは積極的にストレートへの展開をするアンベールに、1-0から6ゲームを奪われてセットを失ったアルカラス。切り替えて臨んだ第4セットは、再び躍動感のあるプレーで先にブレークするも、サービスゲームではタイミングが合ったアンベールのリターンに苦しめられ、リードを守れない。それでもセット終盤に訪れたチャンスを生かしきって7-5。アンベールの追い上げを振り切って、2年連続で8強入りを果たした。 「第3セットは難しかった。彼は僕のサーブを読んでいると感じたし、どのポイントも僕のショットをよく読んでいた。その瞬間に解決策を見つけるのは難しかった」とアンベールに流れを渡してしまったアルカラス。 第4セットはリードを守り切れずにいたが、第8ゲームでは0-40のピンチをビッグサーブで打開。「あのゲームを守り切ったことで、自分のテニスが良くなり、インテンシティを高めて最後に勝てた」と、勝利に結びつけられて良かったとした。 「準々決勝に進出できるのはいつも素晴らしい。コート上では最高の気分だ。試合をするたびにどんどん良くなっていると思う。このままいけるといい」と振り返った。 準々決勝では、第12シードのトミー・ポール(アメリカ/同13位)と対戦する。
Tennis Classic 編集部