不登校の子どもに寄り添う大学生、学習支援や心理的支援を務める 福井大学が派遣するライフパートナー
不登校などの児童や生徒に寄り添う存在として、福井大学教育学部が学校からの要請を受けて学生を派遣する「ライフパートナー(LP)」。一人の学生が、担当する児童生徒の元へ原則週1回、計12回訪れ、「先生とも、保護者とも、友人とも違う立場」で、児童生徒の学習支援や心理的支援を務める。活動した2人の学生は「何か聞いてくれる、手を伸ばしてくれる存在となるよう心がけた」「クラス全体をみる担任の先生とは違う、必要な役割と感じた」と話し、ともに「教員を目指す自分にとってもプラスになった」と振り返る。 福井大のLPは開始以来、本年度で31年目。現在は教育学部2年生と教員を目指す他学部生の必修となっており、毎年約140人の学生が福井、坂井、鯖江、越前市の学校からの要請を受け、本人や担任などの面 「LPの活動は、匿名性の出会い、と言っています」。担当する同大の廣澤愛子教授は、その児童生徒を学校に戻すことを目的とせず、「LPはその子が自然体でいられるように、その子がその子らしくいられることでストレスがなく、必要なときに必要なエネルギーを向けられるようにいる存在」と説明する。
福井新聞社