平原綾香のデビュー曲「Jupiter」が川崎市のJR南武線武蔵溝ノ口駅の発車メロディーになり、記念セレモニーに登場、メロディーは自らサックスで演奏、こだわりのアレンジも
シンガー・ソングライターでミュージカル女優の平原綾香(40)のデビュー曲「Jupiter」が1日から川崎市高津区のJR南武線武蔵溝ノ口駅の発車メロディーに採用され、同日、平原が出席して発車メロディー導入記念セレモニーが行われた。
同駅が最寄り駅の洗足学園音楽大学は平原がジャズコースでサックスを学んだ出身大学。同大(洗足学園)は今年創立100周年を迎え、川崎市も1日が市制100周年という縁から川崎市が発車メロディーとして地元ゆかりのアーティストである平原にオファー、実現した。 セレモニーに登場した平原は会場となった武蔵溝ノ口駅自由通路を見渡し、「懐かしい。そこで友だちと待ち合わせしてました」と語り、今回のメロディー制作にあたっては「全国の発車メロディーを研究し、乗客を導くような心地良さにこだわりました」と明かした。 メロディーは3種類あり、いずれも平原がサックスで演奏、アレンジも加えた力作だ。この日始発から学生時代の思い出あふれる3つのホームに流れ始めた。 平原は「2番線(のメロディー)はアルトサックスで吹きました。1番線はソプラノサックスで。発車メロディーは秒数が限られるので歌いながら長さを決めました」と説明。さらに「『Jupiter』の大サビの自分で作曲した部分を使った3番線のメロディーはホームの人たちを応援する気持ちを込めました。かなりレアです」と強調した。 最後に平原は「Jupiter」など2曲を熱唱。母校の後輩、ミュージカルコース4年生による「ミュージカルオールスターズ」も加わり、駅構内に歌声を響かせた。 「Jupiter」は2003年、ホルスト作曲の組曲「惑星」の中にある「木星」に日本語の詞をつけ、大学1年在学中の平原のデビュー曲となり、大ヒットした。 平原は現在、東京・帝国劇場で「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」にWキャストで出演中だ。
中日スポーツ