世界4階級制覇の田中恒成 次戦は夏頃に防衛戦 挑戦者候補にWBO1位・KJカタラジャ
WBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王者・田中恒成(畑中)が13日、WOWOWでの収録後、都内で取材に応じた。次戦について「防衛戦ですね。夏頃ですかね」と初防衛戦を行う予定であることを明かした。 WOWOWの「エキサイトマッチSP」の収録では2月24日のクリスチャン・バカセグア(メキシコ)との王座決定戦について自身で解説。世界最速21戦目で4階級制覇を成し遂げた一戦を「序盤は良かった。(8回)ダウンを奪った後ですね」と9回以降、チャンスがありながらKO勝ちできなかったことを悔しがった。 次戦について、2月の試合後は「IBF(王者)のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)を倒したい。2本のベルトをそろえた上で井岡さんにリベンジさせてくれと言いたい。井岡さんへのリスペクトにもなる」と発言。20年12月、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで8回TKO負けした井岡一翔(志成)と統一王者としての再戦を希望した。 しかし、対戦を熱望したWBA王者である井岡とマルティネスが7月に対戦と海外メディアが報じている。マルティネスとの統一戦に勝ち、さらに次戦で井岡との再戦というもくろみが崩れた田中は「理想が~」と苦笑い。WBC王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)も、6月にIBF、WBO世界フライ級王座を返上したジェシー・ロドリゲス(米国)との対戦が決定している。 「(他団体王者に)負けないようにいい勝ち方をしたい。強い選手に勝ちたい」と話す防衛戦候補の1人は最新ランキングでWBO1位となったKJカタラジャ(フィリピン)。「フィリピンでも含めて、10回以上(スパーリング)やっている」と田中にとって旧知の選手だ。17戦全勝(13KO)の28歳は強敵だが「情報(戦)含めて負ける気はしない」と自信を見せた。 28歳の田中の戦績は20勝(11KO)1敗。 この日収録された番組は22日、午後9時からWOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで放送、配信される。
報知新聞社