『買う』行為で世界を捉えて…札幌で食品表示・キッズデザイン考える展示会
【北海道・札幌】JR札幌駅直結のビル、札幌エルプラザ(札幌市北区)の情報センターで「おとなから伝えてほしい こどもにも知ってほしい~変わる食品表示&こどもに安心な製品~」という展示会が8月29日まで開かれています。
グローバルな観点で捉えることが大切
この展示は、同プラザに事務所を構える公益社団法人札幌消費者協会が中心となり実現したもの。当初は食品表示の展示をする予定でしたが「自分を守る」「地球を守る」「社会で守る」という3テーマで、食品表示からフェアトレード、キッズデザインなどグローバルな展示となりました。 展示を担当した同協会の小山里美さんによると「普段何気なく行っている『買う』という行動が、実は世界のいろいろな場所とつながっていることが伝わればと思います。食品表示については去年4月に法律が変わり、アレルギーや添加物についての表示がより詳しくなりましたし、世界規模でみると貧困問題にも関わるフェアトレード認証など、グローバルな観点で捉えることが大切だと思い、このような展示にしました」とのこと。
『買う』という行動について考えるきっかけに
まず「自分を守る」展示では、改正された食品表示法により「どのような変更があったか」「具体的な表示の見方」などを掲示し、受信・発信といった情報を使うことを啓蒙。「地球を守る」展示では、国連が昨年9月に定めた『持続可能な開発目標(SDGs)』17項目の中から「つくる責任とつかう責任」に注目、2014(平成26)年にノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティーアーティ氏の「3つのDの意思(Dream、Discovery、Do)を紹介しています。 そしてもうひとつが「社会で守る」がテーマのキッズデザイン。内閣府認証NPOであるキッズデザイン協議会が、子供たちにとってより良い環境のための製品を募集しているもので、過去に受賞した製品の展示も行っています。 「大人にとっても、子供にとっても、『買う』という行動について考えるきっかけになってくれれば」と小山さん。情報センターでもこの展示に合わせた書籍を購入、展示を見てさらに詳しい書籍の閲覧もできるようになっています。 (ライター・橋場了吾)