旧ジャニ、ファンクラブ「独立」で気になる〝数百億円〟巨大マネーの行方 「タレントにも還元されることが重要」と音楽関係者
旧ジャニーズ事務所(現スマイルアップ)が、ついに旧ジャニーズ最大の利権とみられていたファンクラブと版権を手放すことになった。数百億円といわれる巨大マネーの行方は当初から注目されていたところ。この資金はどこに落ち着くことになるのか。 【写真】石川県輪島市の避難所で炊き出しをする、旧ジャニーズの相葉雅紀さん、国分太一さん、東山紀之さん スマイルアップ社は15日、運営するファンクラブ「ファミリークラブ」について「今夏をめどに分社し、独立を進める」とすることを明らかにした。分社化した段階では、スマイル社が株主として残る形になるが、今後、段階的に保有割合を減らす一方、この間、スマイル社は収益分配を受け取らないとしている。 一方、新会社のスタート・エンターテイメント社への譲渡も検討したというが、起業したばかりのスタート社の経営状況から難しいと判断したという。 「ファンクラブは、300万人超という嵐や、100万人超のSnow ManとKing&Princeを含めて、累計で1400万人超とされています。このため会費だけでも年間数百億円という巨大な規模になります。最終的に独立したとして、この収益はスタート社に回ることになるのか、現時点では見通せません」と音楽関係者は話す。 またもう一つの大きな収益源であった、スマイル社と関連会社「ブライト・ノート・ミュージック」(旧ジャニーズ出版)が共同保有する音楽原盤の版権や、スマイル社の保有する知的財産権にも言及があった。 既存の版権をすべてスタート社に移管することは、スタート社の財務的な負担が非常に大きいとして現段階では難しいとしており、「段階的にスマイル社の保有割合を減少させていく予定」と説明している。 「ファンクラブ会費と版権から生まれる収益について、将来的な廃業を前提に補償業務にあたっているスマイル社は受け取らないとしています。一方、タレントのマネジメント業務を行っているスタート社にすぐに譲渡されるわけでもない。会社の利益ではありますが、ある意味タレントが生み出した利益でもあるわけで、タレントにも還元されることが重要になってくるでしょう。この巨大マネーが今後、どのように運営されていくのか、注目されます」と先の音楽関係者は話す。