血液不十分で脳に重度障害、宮城 心臓手術の小児患者
宮城県立こども病院(仙台市)は6日、県内在住の小児患者の心臓手術中、脳への血液供給が一時的に不十分となり、重度の障害が残る医療事故が発生したと発表した。示談が成立している。 病院によると、昨年2月、先天性の心臓病患者の手術中、人工心肺を使った際に出血した。原因の特定に時間がかかり、少なくとも約18分間、血液循環が不十分となった。患者は低酸素性脳症になり、重度の障害が残った。人工心肺から体内へ血液を送り出す管が抜けていたのが原因だった。 病院は障害の程度を明らかにしていないが「日常生活に介護が不可欠な状態」としている。