分速15ミリ…地下10メートルの巨大プロジェクト 掘削マシンじわりと53メートル前進中 トンネル全長2300メートルの東西道路 2025年貫通へ 鹿児島市
鹿児島市などでつくる鹿児島東西・南北幹線道路建設促進期成会は22日、国が整備する鹿児島東西道路下り線の地下トンネル掘削工事を視察した。大型掘削機械シールドマシンが同市の中洲通りの地下約10メートルで存在感を放ち、期成会会長の下鶴隆央市長や業界団体役員らが興味深げに見つめた。 【写真】鹿児島東西道路の計画を地図で確認
シールドマシンは直径約11メートル、全長12.5メートル。掘削で発生した土砂を地上まで運ぶ方法などを施工業者が解説した。現在は分速15ミリでゆっくりと掘り進めているが、地下空間が広がると機材を積む台車を増やせるため加速するという。 東西道路は九州自動車道鹿児島インターチェンジ(IC)から甲南IC(仮称)までの3.4キロ。市街地へのアクセス向上と渋滞緩和が目的で、下り線は途中の田上ICから甲南まで2.3キロがトンネル。 工事は昨年11月に甲南側から始まり、これまで約53メートルを掘り進めた。予定通り2025年5月に貫通する見通し。 上り線を含めた総事業費は1188億円。
南日本新聞 | 鹿児島