山田洋次監督、米国人“寅さん”元助監督を祝福 井浦新主演「東京カウボーイ」で“弟子”がメガホン
山田洋次監督が8日、東京・YEBISU GARDEN CINEMAで行われた井浦新主演の映画「東京カウボーイ」(藤谷文子脚本)の公開記念舞台あいさつで、メガホンを執った米国人のマーク・マリオット監督に祝福メッセージを送った。 日本に一時住んでいた同監督は「日本の静寂やユーモアを知りたい」と山田組に弟子入り志願。第41作「男はつらいよ 寅次郎心の旅路」(1989年)に助監督として付いた経験がある。山田監督は今作を見て以下のようなメッセージを寄せた。 「マーク・マリオットくんのこと、寅さん映画の助監督だったころのマークくんのことは、よく覚えている。明るくて、ジョークがうまくて、スタッフに愛される気持ちのいい青年だった。そのマークが監督した映画を見て、僕はまざまざと若き日の彼を思い出した。作品は作者の人となりを反映するものだが、『東京カウボーイ』を見ながら、僕はマークと語り合っているような、温かい気分に包まれたものだった。マークくん、おめでとう」 感激の様子を見せたマリオット監督は、「『―心の旅路』のマドンナが竹下景子さんでした。何とか連絡がついたので、もしこれで竹下さんにお会いできたら最高だなと楽しみにしています」と話していた。なお8月には本作の米国公開が決まったことも報告された。
報知新聞社