2人で呼吸を合わせてタンデム自転車をこぎ進める参加者=29日、橿原市大久保町の県社会福祉総合センター

　前後2カ所にサドルとペダルがあり、2人でこいで進む「タンデム自転車」の体験会が29日、奈良県橿原市大久保町の県社会福祉総合センターで開かれた。県視覚障害者福祉協会の会員ら約20人が参加し、同センター周辺を走ってタンデム自転車の魅力を体感した。 　田原本町阪手の自転車販売店「サイクルファクトリー・ロイヤル」主催のサイクリングイベントで、タンデム自転車の普及活動などを行っている「大阪でタンデムを楽しむ会」が協力。参加者はタンデム自転車の構造や乗車の際の注意点などを聞いた後、しっかりとヘルメットをかぶり、連動するペダルを2人で呼吸を合わせてこぎ進めた。 　体験会後、同販売店の林正佳店主は「タンデムに乗るのは私も初めてで、いい勉強になった。魅力を知ってもらい、交流も深めてもらえたので良かった」と笑顔。同協会の辰巳壽啓会長は「視覚障害があると、風を切る体験をする機会があまりないので、とても気持ち良かった」と話した。