【漫画】「3年間楽しかった、よ」環境と共に変化する学生時代の友情物語に「これ経験しました」「大号泣」と共感の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、ほしさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「リサのチョコレート」だ。読者の中には「自分と重ねてしまうところがあって泣きそうになった」など、自分自身の経験と重ねて読んでいる人もいるようだ。2月13日時点で1.6万以上のいいねがつく反響が集まり、多くの人を感動させ話題となっている。今回は作者のほしさんに制作の背景を伺った。 【漫画】バレンタインチョコをもらわなくなって3年が経った…友達との儚いストーリーに「胸が苦しくなり過ぎてる」と反響 ■バレンタインを貰わなくなって3年が経った 主人公と、リサは中学生の頃から仲がよく、学校ではいつも一緒にいてお互いの家にも行き来していた。同じ高校に進学したが、クラスは別れてしまい、気が付くとリサと少しだけ距離ができた。 そんな2人は高校3年生になり卒業も近いことから自由登校の時期になる。毎日暇をしていた主人公は、2月14日のバレンタイン当日にふとリサがお菓子作りが得意だったことを思い出す。リサからバレンタインチョコレートをもらわなくなって3年。それは2人の関係が変わったことを意味した。 そのタイミングで、急にリサから「いちごチョコって食べれるっけ?」と連絡がきた。驚きながらも「うん」と返事をすると「玄関来て」との返事が。慌てて玄関を開けるとそこにはリサが立っていた。 リサは「バレンタイン」と言い手作りのイチゴの生チョコレートを渡してくる。チョコを受け取り「あがってく?」と声をかけると、リサは彼氏の元へ行くようでそのまま帰っていった。 翌月、2人は卒業をした。 ホワイトデーにとお返しを渡し、少し気まずい空気の中「3年間楽しかった、よ」とリサに伝えると、「…なにそれ。そんなの私もだよ」とリサからは笑顔が返ってきた。そして2人は抱き合う。 『楽しかった 本当に リサがいないのに』 そう想う主人公の複雑な気持ちやリアルなストーリー展開に思わずグッときてしまう作品だ。 実際に漫画を読んだ人からは「めちゃくちゃ分かる」「胸が苦しくなり過ぎてる」「大号泣」「これ経験しました」「リアルだわ」「みんな読んで」など、共感の声も多くあがっている。 今回は、漫画の作者・ほしさんに作品ができあがるまでの話を伺った。 ■作者・ほしさんの創作背景とこだわり ――「リサのチョコレート」を創作したきっかけや理由があればお教えください。 この作品を描いたのは2022年の2月で、それまで私生活が少し慌ただしく、漫画を描けない状況から明けた時期でした。久しぶりの漫画制作だったので、季節感のあるショート漫画を描こうと思い制作したと記憶しています。 ――「リサのチョコレート」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。。 あくまでも“暗い話ではない“というのがテーマです。 ライフステージの変化で友人関係が変わることは、多くの方が体験したことがあることかなと思います。 今回の2人も、それぞれで自分にとって大切なものやことを見つけていく最中なんだと思います。その途中で出会って一緒に過ごした時期があるということは、2人にとってもう元には戻らない、手放してしまった時間かもしれないけど確実に存在した時間で、お互いが大切な人であったと言う事実は変わらない、という感じです。 ――今回SNS上で読者の方から多く反響がありましたが、特に印象に残っている読者の声があればお教えください。 この漫画をきっかけに昔の友人に連絡をとったと言う方が何人かいらっしゃって驚きました。自分の作品をきっかけに誰かと誰かがまた関わるようになった、と考えるととても不思議です。 ――普段、作品を描く時にストーリーはどのようなところから着想を得ることが多いですか? 自分の実体験や普段思っていることがヒントになっています。 また、そこから主となるモノローグやセリフなどのフレーズが浮かんで、それを軸に話を組み立てていくことが多いです。 ――ほしさんの今後の展望や目標をお教えください。 絵を描くだけでなく、言葉と、人間関係における感情の機微自体が好きなので、漫画を描くこと以外の表現方法にも触れてみたいです。 また、一冊でも紙で形に残る作品が作れたら嬉しいです。 ――最後にほしさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。 いつもありがとうございます。今後も楽しみにしていただけたら嬉しいです!
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