虎のソナタ 関西なら新紙幣は「バース、掛布、岡田」!? 話題の新紙幣、次は球宴?五輪?阪神?
(セ・リーグ、広島0-3阪神=延長十回、11回戦、5勝5敗1分、2日、マツダ)7月最初の試合は息詰まる投げ合いだった。恐らく、今の日本球界で見ることができる最高峰の投手戦だ。阪神に才木という投手がいることを誇りたい。 7月に入って、プロ野球以上に競って報じられているのは新紙幣。誰だってお金は大好きだ。20年ぶりに登場する新しいお札に興味がない人は少ないと思う。 子供の頃の1万円札は聖徳太子。歴史上の立派な人だけがお札に登場できると教わった。万札は小学生などはメッタに手にすることができない、遠い存在でもあった。 1万円札の顔が福沢諭吉になると、かなり親近感を増した。友人の中に、いつも羽振りのいい社長の息子がいて、おごってもらっている女子の間では「諭吉」と呼ばれていた。俺もいつの日か「諭吉」と呼ばれたい、と思ったが、そんな日がくることはなかった。 今度は渋沢栄一。大河ドラマの影響もあって、もはや〝知っている人〟感覚だ。 新紙幣ブームに便乗して、名将・野村克也に将来的にお札の顔になってもらいたいという、実にバカバカしいコラムを読んだ。こういう発想は嫌いではない。とはいえ、一瞬でも「それなら関西はバース、掛布、岡田だろう」と考えてしまった自分が恥ずかしい。 しばらく話題になるであろう新紙幣。でも、7月戦線の虎は当然ながら見逃せない。2日はオールスターのファン投票結果が発表された。阪神からは大エース・才木に、岩崎、近本の3人。 「球宴ジャックした昨年に比べると、減りましたが、現状の成績ではこのぐらいかな。首位を走る広島から誰も選ばれていないのが不思議です。小園は選ばれてもよかったのでは、と思ったりもしますが」 当番デスク・川端亮平による冷静な分析だ。 分散したセ・リーグに対して、パ・リーグは日本ハムによる球宴ジャックが完成。本拠地エスコンフィールドで開催だから、北海道のファンも熱く燃えあがったのだろう。 昔から主張していることがある。球宴開催球場を本拠地にするチームの監督は、優先的にベンチ入りさせてあげたらいいのに…と。今年は大人気の新庄監督だから、なおさら思う。夢の舞台を盛り上げる最高のタレントが、すぐ近くにいるのに出さないなんて、もったいない話だ。