【速報】関係者との会食は「看過できない重大な問題」 クジラの”淀ちゃん”処理費用が約8000万円にまでふくらんだ問題で大阪市入札等監視委員会が調査結果を発表
大阪湾で死んだクジラの処理費用が試算の2倍以上にふくらんだ問題で、調査結果について大阪市入札等監視委員会が会見を開きました。 去年1月、大阪湾に迷い込んで死んだクジラの処理費用を大阪市は当初、約3800万円と見積もりましたが、最終的に2倍以上の8000万円あまりとなりました。当時の契約担当者が、金額を引き上げるよう局長などに進言したメールが確認されています。 先月の大阪市議会で、この契約担当者が処理費用の交渉期間中に業者を訪問し、会食をしていたことが分かっています。大阪市のマニュアルで禁止されている「業者との癒着が疑われるような会食」に該当するとみられています。
これらの事態を受け大阪市入札等監視委員会が調査結果を発表し、大きく6つの問題があるとしました。 ①委託事業者に勤務する元職員への酒類の提供 ②関係業者等との会食 ③契約金額交渉期間中における交渉担当部署以外の職員の対応 ④根拠資料が不足する中での業務委託設計書の作成 ⑤支出決定決済にかかる事務専決規定の適用の誤り ⑥契約事務審査会での審議における審議資料が不十分 中でも、②関係業者等との会食については、「公正契約職務執行マニュアルで禁止事項とされている、関係者との会食を行ったことは、本件委託事業者とのっ契約金額の交渉期間中になされたものであり、当該職員の職責に鑑みれば看過できない重大な問題」と指摘しています。 その上で、「クジラの死骸処理といった特殊な業務を緊急に行う必要があることから、一般的な契約事務手続きとは異なった対応とならざるを得なかったことは否定しない」としながらも、「コストを意識した言動が十分でなかったことが本件委託事業者の言い値に沿ったかのようにとらえらえる原因になったことは認識しておくべき」「市民の疑念を招きかねない状況であったことを重く受け止めるべき」としています。
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