嘘をついた数だけ豆腐を食べて帳消しに…因幡地方伝承「うそつき豆腐」の日で“懺悔”(鳥取)
山陰中央テレビ
2024年も残すところ3週間ほど…鳥取市河原町では、因幡地方に伝わる年末の行事「八日吹き」が行われました。この日に豆腐を食べると、うそが帳消しになるといわれるユニークな行事で、新年に向けて心を清めました。 いろりの周りに並ぶのは竹串に刺された豆腐。鳥取市河原町の河原歴史民俗資料館で9日に行われたのは、年末の恒例行事「八日吹き」。鳥取県東部の因幡地方では「うそつき豆腐」の日とも呼ばれ、豆腐を食べるとこの1年についたうそが帳消しになると伝えられています。 杉谷紡生記者: それでは私も「うそつき豆腐」をいただきたいとおもいます。ユズの香りでさっぱりしていておいしいですね。気のせいでしょうか、うそが帳消しになって心が軽くなった気がします。 一説によると、豆腐はうそをついた数だけ食べなければいけないとも伝えられていて、参加した人はこの1年を思い返しながら豆腐を頬張っていました。 参加者: いつもと味が少し違いますね。うそをつきすぎましたかね。 参加者: (うその数は)覚えてないです。たくさんついたので。 Q帳消しになりましたか まだまだ食べないと駄目でしょうね。お持ち帰りくらいいるかもしれないです。 河原町民俗行事を語る会・谷幸彦会長: 面白い行事だなとかこれは勉強になる行事だなというのが数々あるものですから、ぜひ後世に残していきたいと思って頑張っています。 9日は「すす払い」も行われ、参加した人たちは笹やワラで作った長さ3メートルほどのほうきを使って、この1年にたまったほこりを落としていました。 「うそつき豆腐」と「すす払い」で心と建物を清め、新年を迎える準備は整ったようです。
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