能登半島地震では、東海地方でも広い範囲で震度5弱や震度4などを観測しました。元日からの被災地とこの地方の動きをまとめました。 【写真を見る】「結構、長い時間揺れていた」　東海地方では震度5弱・震度4などを観測　被災地への支援活動も本格化 石川県能登地方でマグニチュード7.6の大地震が起きたのは、元日の午後4時10分ごろでした。 石川県では最大震度7を観測し、能登半島を中心に甚大な被害が出ています。 気象庁は一時、大津波警報を発表し日本海側の広い範囲に津波が到達。 （荘司和也カメラマン） 「珠洲市の上空です。津波の影響でしょうか、建物が海に落ちています。船も転覆しているのが確認できます」 また、石川県輪島市では大規模な火災も… （森本琴衣記者） 「輪島市の火災現場です。辺り一面は真っ黒に焼け、今も白い煙があがっています」 観光名所の朝市周辺は一面真っ黒に焼け、元の街の姿が分からなくなっていました。 火災現場に家があったという男性は。 （住民男性） 「父が早くに亡くなっているので、写真や思い出の物があったので（探しに来た）。全部、燃えたな…（Q.今後の生活は?）わからないです」 根元から折れるように倒れたビルは隣の建物を押しつぶし、消防が女性の救出にあたっていました。 その最中にも最大震度5強の地震が発生し、救助が一時中断する場面もありました。 一方、元日の地震は東海地方でも岐阜県高山市や飛騨市で震度5弱。 名古屋市千種区など広い範囲で震度4を観測しました。 （名古屋駅構内にいた人） 「結構、長い時間揺れていたと思う。みんな騒いだりしていた。久しぶりに地震を感じたので恐怖はあった」 一方、岐阜県高山市で震度5弱を観測したのは1899年の観測開始以来初めて。 市内では一時、地震の影響で断水が発生しました。 （住民女性） 「夕方くらいから（断水している）。トイレも行けないし、どうしようかと」 また、震度4を観測した岐阜県大垣市では50代の女性が転倒し、頭に軽いけがをしました。 こうした中、この地方からの支援も。 （DMAT 神原淳一医師） 「いま失われそうな命を救いたいと意気込んでいる」 災害医療の訓練を受けた派遣チーム「DMAT」や、給水車などが続々と石川県に向かいました。

また、愛知県の緊急消防援助隊の活動も本格化しています。 捜索や救助活動を担う名古屋市消防局の隊員らは、1月2日から輪島市門前町で倒壊した建物を回って、救助が必要な人がいないか確認しているということです。 能登半島地震では、これまでに84人の死亡が確認されました（4日午後3時現在）。 生存率が急激に低下するとされる「地震発生から72時間」が迫る中、懸命な救助活動が続いています。