交流戦で感じた西武打線の迫力【立浪和義の超野球論】
紙一重の差
交流戦で本調子ではなかった山川だが、それでも、ここぞの一発でチームに貢献した
セ・パ交流戦が終わりましたが、今年も優勝は交流戦に強いソフトバンク。柳田悠岐選手らケガ人も多い中で、圧倒的な強さはありませんでしたが、投打がかみ合い、さすがと思わせる戦いでした。 そして、これは残念なことではありますが、今年もセ・リーグは巨人、DeNA以外がすべて負け越しという結果になっています。 大きかったのは、5月を20勝4敗と勝ちまくり、セの首位で交流戦に入った広島の低迷ですね。チーム打率.216が響いたことは確かですし、いろいろな分析もできると思いますが、私は紙一重の戦いが多かったなと思って見ていました。これは点差という意味ではなく、大事なところで粘れなかったり、あと1点欲しいところで取れなかったりという誤算です。これが積み重なっての最下位だったように思います。 広島は、昨年も交流戦では負け越していますし、日本シリーズではソフトバンクに完敗でした。選手の中に、少しだとは思いますが、パへの苦手意識があったはずです。それが実際に結果が出ず、負けが込んでいく中で、さらに歯車が狂っていった気がします。 ただ、交流戦期間中、ほかのセ球団が・・・
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週刊ベースボール