焼き鳥店「串鳥」の焼き加減を家庭でも 専用のたき火台、キャンプ愛好家に好評
【当麻】建築資材開発、製造の「世良鉄工」(町3西4)と、焼き鳥店「串鳥」を展開する「札幌開発」(札幌)が、分解して持ち運べる焼き鳥専用のたき火台を共同開発した。世良鉄工の金属加工ノウハウと、札幌開発の調理技術を掛け合わせた。「串鳥」のロゴが映える焼き鳥専用のユニークな商品で、キャンプファンの間で人気が高まっているという。
商品名は「串鳥 焼き台」。開発のきっかけは、コロナ禍でのキャンプブームだ。世良鉄工が2021年、軽くて持ち運びやすいキャンプ用のたき火台を初めて開発。交流サイト(SNS)で発信したところ、キャンプ好きの札幌開発営業本部長、寺田大志さん(47)が興味を持った。 コロナ禍で「串鳥」は休業が続き、家でも店の味を楽しんでほしいと同年11月、寺田さんが開発を持ちかけ、9カ月後の22年8月に完成した。 縦19センチ、横37センチ、深さ25センチ。串8本を炭火で焼く仕様だ。熱を逃がさない二重構造。火力を保つため木炭を並べる底は浅くしてある。軽量のステンレス製で、重さは4・4キロ。側面には「串鳥」の文字に金属をくりぬき、炭火でロゴが浮かび上がるようにした。 これまで販路を一部に限っていたが、コロナ禍も落ち着き、商品をPRすることにした。100台製造し、既に半数ほどが売れたという。