彼氏が「IT企業」勤めです。友人から「勝ち組だね」と言われますが、実際に年収は高いのでしょうか?
近年、IT業界は急速な発展を遂げており、さまざまな分野からの需要が多く、勢いのある業界だと思われます。 IT企業に勤めているというだけで「勝ち組」と見なされることがありますが、年収がいくらくらいなのかは気になるところです。 また、平均的な年収と比較すると「勝ち組」といえるほど、本当に高いのでしょうか? 本記事では、IT業界と一般の平均年収を年齢別に比較検討していきます。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
IT業界の平均年収を一般の平均と比較
IT業界の平均年収はどれくらいあるのでしょうか。 実際に、IT業界と一般の平均年収を表1で比較してみます。 今回は、「令和4年分 民間給与実態統計調査」における「情報通信業」をIT業界として比較しています。 表1
※国税庁長官官房企画課「令和4年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告- 第12表 業種別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額」を基に筆者作成 表1から分かるように、IT業界は、若年時から比較的収入が多い傾向にあります。 こちらの年収は、賞与も含めたものです。 20代の差は小さいものの、30代以降は、年齢が上がるごとに年収の差が開いていきます。 55~59歳の時点で284万2000円と、差が一番大きく出ています。 平均値が一般よりも高い傾向にあることから、IT業界の社員は「勝ち組」と考える方もいるのかもしれません。 今回基にした年収は、会社の規模や勤続年数、役職なども含めた平均であるため、勤めている会社や人により違いが出てきますので、参考程度にしてください。
IT業界が期待されていること
通信ネットワークやデータセンターなどのデジタル機器は、デジタル化が進むにつれて、電力消費が増加しています。 省エネで使えるように、新しい技術が日夜研究されています。 このように、IT業界は成長が期待されているため、今後もより一層給料が上がるかもしれません。 しかし、IT業界といっても非常に幅が広いので、必ずしもすべての企業が伸びているわけではありません。 また、伸びている業界・職種であっても、給与の基準は企業によって異なるため、IT業界で働いているからといって、必ずしも勝ち組とは限らないでしょう。