東日本大震災から13年、宇部さゆり幼稚園で「祈りの集い」【宇部】
東日本大震災の発生から13年となった11日、宇部さゆり幼稚園(丸田幸正園長)で「祈りの集い」が開かれた。年長児14人が聖堂に集まり、津波による被害を学ぶとともに、折り鶴を手に犠牲になった人々を思って祈りをささげた。 同園では毎年この日に、年長児を対象として集いを実施。亡くなった人々や今も苦しんでいる被災者に思いをはせ、その犠牲や教訓を忘れないで次の災害に生かす大切さを教えている。 聖堂内には、大津波に襲われた町の状況、地震が原因で起こった火事を伝える写真が展示された。園児たちは写真を見たり、実話を基にした絵本を読んでもらったりして、震災について学んだ。また、先生の話を聞き、大きな地震が来たら津波や火事も発生するかもしれないと考え、油断せずに自分の命を守り抜くと約束し合った。 担任の三隅芙美枝先生は「多くの犠牲を無駄にしないためにも、一人一人が命を大事にして、困っている人に寄り添える優しい人になって」と呼び掛けた。 同園では、能登半島地震の被災者支援として現地のカトリック系の幼稚園に寄付金を送り、感謝の手紙を受け取るなど、被災地とのつながりづくりを行っている。