<速報>阪神が球児に勝ち星つかぬも“高横コンビ”の活躍で連勝!
阪神の超変革の象徴である“高横コンビ”の1、2番の勢いが止まらない。 2回、一死一塁から高山俊(22)は、中日の先発、ネイラー(29)のカーブを片手一本でさばいた。打球はライト線へ。2試合連続となるタイムリー、それもスリーベースだ。 「目の前で高山さんが打ったので負けたくなかった。必死ですよ」 そう言う2番の横田慎太郎(20)がひきつけて叩きつけた打球は、大きくバウンドして前進守備を敷いていた三塁手の頭の上を越えていく。プロ初打点。高横コンビで2点をスコアに追加した。 「若い子ががんばっているから自分も負けられない」。2人に刺激をうけた4番の福留孝介(38)が3回にライトスタンドへ今季1号。先制タイムリーも打っているベテランが、2003年9月19日の巨人戦以来、13年ぶりとなる先発マウンドにたった藤川球児(35)に援護点をプレゼントした。 だがその藤川が、中日の新4番、ビシエド(27)一人にやられてしまう。 球数が増え、コントロールも甘くなり、フォークのキレも落ちていた。 4回に新外国人選手として史上初となる3戦連発となる特大の一発を浴び、勝利投手の権利のかかった5回にも、一死二、三塁で、ビシエドを詰まらせながらも打球はライト前に落ちて2者が生還、同点にされてしまった。 藤川には勝ち負けがつかず、ゲームは振り出しに戻ったが、高横コンビはエネルギッシュだ。一死一塁から高山は三振に倒れたが、ユニホームを泥だらけにした横田が、バットの先っぽながら振り切った打球がゴロでショートと、セカンドの間を抜けいく。二死一、三塁とつなぎ、新外国人のヘイグが、3試合連続となるタイムリーを一、二塁間に綺麗に流し打った。 「1、2塁間が広かったし、外へ2球投球が続いていたので、右を意識していたんだよ」 ヘイグのクレバーな判断が生んだ5-4の勝ち越し打だった。 その1点のリードを榎田大樹(29)、歳内宏明(22)、中日からFA移籍した高橋聡文(32)の小刻みなリレーでまもり、得点圏に走者を背負いながらも7回をしのいだ。 8回は福原忍(39)が二死二塁の同点機を許すが、エルナンデス(33)を空振りの三振に打ち取り、9回は新守護神マテオ(31)が、一死から絶好調のビシエドも高速スライダーで三振。最後は平田良介(27)を三振に抑え3人でピシャリ。金本阪神が連勝を飾った。 試合後、ヒーローインタビューに呼ばれたのは、福留とヘイグの2人 2日連続お立ち台となったヘイグは、「こんぱい!(乾杯の意味?)」という意味不明の日本語。 2打点を記録した福留は、「気分いいです。開幕してこの2日は、高山選手、横田選手に遅れをとっていたので、なんとかしたいという気持ちでした。藤川も帰ってきてはじめての登板で緊張していると思ったし、なんとか援護点を、欲を言えば、彼より目立とうとがんばりました」と、笑顔で満員のファンに応えた。