マカオ、違法薬物密売・吸引ほか関与のタクシー運転手の男ら逮捕
マカオ司法警察局は6月14日、”アイス”と呼ばれる違法薬物の密売・吸引などに関与したとしてマカオ人のタクシー運転手の男(50代)と中国人(中国本土居民)の女(40代)を逮捕したと発表。 同局によれば、違法薬物提供及び違法売春事案の追跡調査中、タクシー運転手の男が売春に従事する女の送迎役を務め、また女に違法薬物を提供し、女が客とともに違法薬物を吸引していたことがわかり、この男女の身元の割り出し、配備を進めていたという。
同月12日夜、同局の警察官が上述のタクシー運転手が中国人の女をタクシーに載せ、コタイ地区のホテルに向かったのを確認し、違法な取引が行われると見て、2人に対する職務質問を実施。この際、女のハンドバッグの中に”アイス”0.4グラム、吸引器具、違法売春に用いるとみられる物品を所持しており、男についても”アイス”の残留物が付着した透明の小袋を所持していたほか、その後の男の自宅、自家用バイク、自家用車の中から”K仔”と呼ばれる違法薬物のケタミン7.1グラム、大量の吸引器具と違法薬物を小分けにするためとみられる透明の小袋が発見されたとのこと。 同局では、捜査を通じてこの女が男から仕入れた違法薬物を違法売春とセットで客に提供し、1回1万香港ドル(日本円換算:約20万円)を得ていたこと、男が複数回にわたって女をタクシーに載せて送迎して違法な取引を支援していたことは明らかで、2人の本件に絡む違法薬物に対する尿検査の結果も陽性だったとし、2人を不法麻薬・向精神薬密売、同吸引、不適当器具所持の罪で、また男については上記に売春管理の罪も加えて検察院送致するとした。