電子投票で“時間短縮”も…トランプ氏側に厳重警戒 アメリカ大統領選の投票始まる
■電子投票で“時間短縮”も…
州によって集計にかかる時間もさまざまで、結果が出るまでに数日を要する可能性も指摘されています。 選挙で選ぶのは大統領だけでなく、連邦議会の議員や州の司法長官、財務官など数項目にわたります。 ペンシルベニア州では投票マシーンが用意されています。紙による投票ではなく、タッチパネルにすることで、投票時間を大幅に短縮。データで管理されるため、集計時間も短縮されます。 選挙管理委員 「(Q.投票結果にどんな影響が)結果を早く出せます。この投票機なら投票日の夜に結果が出ます。フィラデルフィアでは4年前よりも早く票を集計できます」 前回の大統領選では、ペンシルベニア州の結果が出るまで、4日かかりました。 トランプ氏は、もし激戦州で負ければ、不正選挙だと言い出しかねません。このタッチパネル式の投票機は、過去に集計間違いなどの不具合が発生したことがあるそうです。たとえ今は改善しているといっても、問題視してくる可能性は否定できません。 その際、一部の支持者が、どういう行動に出るかはわかりません。市民たちは厳重警戒を敷いています。
■“史上初の接戦”勢いどちらに
◆歴史的な接戦となっている大統領選挙。 最終盤の情勢をどう見たらいいのか。アメリカ政治に詳しい上智大学の前嶋和弘教授に聞きました。 前嶋教授は「最近の情勢を見ると、一見、勢いが激しく入れ替わっているようにようにも見えるが、実際には五分五分。最終盤になり双方が『トランプが来るぞ』『ハリスが来るぞ』と、危機感をあおって、自らの支持者を鼓舞し、投票を促す。これだけ接戦の選挙戦は史上初」といいます。 (Q.現地で1週間取材した大越さんは、直近の勢いや変化をどう感じましたか) 大越キャスター 「どっちに勢いがあるか、判断はつきません。両陣営とも、必死でした。ちなみに8年前、トランプ氏が、事前の世論調査を大きく越える投票数を叩きだし、勝利をしたときは、世論調査に表れにくい“隠れトランプ”という人たちがいたといわれています。トランプ支持を表明しづらい空気があった。今回は、取材実感としてもそんなことはなく、堂々と「トランプ支持です」と。接戦の数字というのは、実態に近いのだと思います。選挙の最終盤、両候補の家族が総出で、それぞれの激戦地に散って支持を訴える。まさに必死の選挙戦でした」 大勢判明までには時間がかかりそうです。勝敗の行方を左右するとされるペンシルベニア州では、開票作業に時間がかかる郵便投票が約178万票あるといいます。サインを照合する作業などもあり、手間がかかるそうです。 前嶋教授は「4年前は、事前の世論調査でバイデン氏が明らかにリードしていたが、大勢判明まで4日間かかった。大接戦の今回は、前回並みか、それ以上かかる可能性もある」としています。 (C)CABLE NEWS NETWORK 2024
テレビ朝日