“やや立ちロフト“でも狙える安心感がある『ブリヂストン 241CBアイアン』【ヘッドデータ分析で判明】
ドロー、フェード自由自在。小ぶりなヘッドで操作性良好
ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打および計測ヘッドは7番、シャフトは「N.S.PRO MODUS TOUR105」(フレックスS)です。掲載数値はすべて実測値となります。
クラブ長さが37.0インチと標準ですが、クラブ重量が419.7グラムとやや重いので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ慣性モーメントが271万g・㎠と大きくなっています。計測数値のみで判断するとドライバーのヘッドスピードが45m/sくらいのゴルファーにとって、タイミング良く振りやすくなっています。 ヘッドはプロモデルらしく、オーソドックスな形状、かつ小ぶりな大きさです。そして、ストレートネックでボールに対してスクエアに構えやすくなっています。
実際に試打したところ、アドレスではトップラインが丸過ぎることなく、スッキリとしたストレート系の顔できれいなスクエア感が出ています。またフェースがかぶる感じがなく、ボールを引っ掛けるイメージも湧きません。 試打シャフトは適度なしっかり感で、ダウンブロースウィングに耐えてくれます。打感はどこにも継ぎ目のない軟鉄ヘッドらしく軟らかく、インパクト音は低く感じられます。 リアルロフト角は32.2度と、最近流行りのストロングロフト設定ではないので、フェアウェイのあるがままの状態からでもボールが上がりやすいです。さらに小さいヘッドですが打っていてやさしく感じました。 フェース長が短いことで重心距離が短く、ヘッドの操作性を判断できるネック軸回りの慣性モーメントが小さいので、インテンショナルにドロー、フェードと弾道を操作しやすくなっています。 ソールのバウンス角は米国モデルのように大きいので、ターフを取るようなダウンブロースウィングをした時にソールの抜け感が良く、ライの悪いところでもボールにコンタクトしやすくなっています。
ロフト角が行き過ぎたストロングロフトではなく、なおかつフェース面が軟鉄なので、スピンもきちんと入って弾道とキャリーが安定している。グリーンでもボールを止めやすいので、スコアメイクに役立ちそうです。 フェース面上のスイートスポットはフェース中央よりも少しヒール寄りなので、ダウンスウィングでボールをヒール側に引きつけて打てるフェード系ゴルファーに向いています。ピンへ向かって狙った距離が打ちやすいアイアンでしょう。 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年12月3日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より
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