安倍派5人衆…西村氏が政倫審出席の意向 “統一教会”連日釈明の盛山氏 不信任案は…否決
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野党が求めた51人の中で2人。自民党が現時点で「政治倫理審査会」に出席する意向だと野党側に伝えた議員の数です。野党側が激しく反発する中、安倍派5人衆の西村康稔議員が出席する意向であることが、20日夜、新たにわかりました。 ◇ 20日午前、文部科学省で行われた会見で―― 記者 「教団の関連団体が、機関誌を毎月無料で発送していたと?」 盛山文科相 「こちらからお願いしたものではなく、先方から事前の断りなく一方的に送られてきたもの」
いわゆる統一教会との関係について、連日釈明している盛山文部科学大臣。 記者 「連日連日報道が続いているが、かなり心労がたまっているのでは?」 盛山文科相 「私、鈍いのか夜もちゃんと寝ていますし、普通に生活しております」 ◇ 20日午後、衆院・本会議で立憲民主党が盛山文科相の「不信任決議案」を提出しました。 立憲民主党 堤かなめ議員 「写真を見て、こういうことがあったのかなとうすうす思い出してきたと答弁しました」 「『うそつきは大臣の始まり』と、子どもたちに教えるのですか」 自民党 井出庸生議員 「誠実に取り組んできた盛山大臣を引きずり下ろそうとすることに、何の意味があるのか全く理解ができません」
20日に国会で採決されましたが、与党などの反対多数で否決されました。 額賀議長 「盛山正仁君不信任決議案は否決されました」 大臣の席から自分の席に戻ると、笑みを見せました。 盛山文科相 「不信任案否決していただいて、まずはほっとしたといったところでしょうね」 ――信頼回復していくために、どのようなことに取り組んでいく? 盛山文科相 「名案があれば教えてください。あまり能がないので」
■安倍派5人衆…西村氏が「政倫審」出席の意向
一方、「政治とカネ」の問題で、派閥からの資金などを政治資金収支報告書に記載していなかった安倍派や二階派の衆議院議員51人全員が、政治倫理審査会に出席するよう、野党側は求めています。 しかし、このうち出席する意向を示しているのは、安倍派の塩谷座長と、二階派の武田事務総長の2人だということです。 ――出席の要請が出たら前向きに検討する? 自民党・安倍派 塩谷座長 「その中身をしっかり聞いて、判断したいと思います」 野党は。 立憲民主党 安住国対委員長 「結論で言うと話にならない。多分危機感が伝わっていないから、たった2人だけになってるんじゃないですか」
そして20日夜。関係者によると“安倍派5人衆”の1人で、事務総長経験者の西村康稔前経産相が、政倫審に出席する意向であることがわかりました。 西村氏は20日午後、森山総務会長と会談した際、政倫審に出席する意向を伝えたということです。 安倍派のベテラン議員は。 安倍派ベテラン議員 「今の党の対応はおかしい。全員出ればいい」 一方、二階派の中堅議員は。 二階派中堅議員 「51人全員出席したら、それだけで51時間。非現実的だ」 「政倫審」に誰が出席するかをめぐり、駆け引きが続きます。 (2月20日放送『news zero』より)