【独自取材/シンソウ】交通事故でなぜ多い「魔の7歳」大人は子どもが見えない危険箇所の共有を【岡山】
岡山放送
独自取材でニュースを深堀りするコーナー「シンソウ」。新学期が始まり、子供たちの生活環境も変わるこの時期、「魔の7歳」と呼ばれる小学1年生の交通事故をどうすれば防ぐことができるか取材しました。 ドライブレコーダーの映像です。事故につながる危険な瞬間です。岡山県内で2022年度に発生した小学生の交通事故は27件で、そのうち、1年生は8人と最も多く、「魔の7歳」と呼ばれています。なぜ7歳児の事故が多いのでしょうか。 (新見警察署 古村義男交通課長) 「小学校に入学するまでは常に親のサポートがあったが、入学後は一人で行動したり登下校したり、外に出歩く機会が多くなる。交通ルールに対する知識があまり深くないため、事故に遭うリスクが高くなる」 他にも、子供は大人よりも見える範囲が狭いことも原因の一つと言われています。 4月5日、新見市で開かれた交通安全教室。子供たちが話し合って通学路の危険箇所のマップを作成しました。 (子供のマップ説明) 「(通学路の)橋に自転車やバイクや車が通ったりするから危ない」 子供たちに、実際に通学路で危険を感じた経験を聞いてみると・・・ (子供たちは…) 「車が来た時に(死角で)見えない」 「歩いていると少し隙間があるけど、すぐ横を車が通る。(Q:車はどれくらいの近さにいる?)ここらへんにいる」 「(通学路が)狭くて、車が来た時にランドセルが当たりそうで怖い」 子供の視点で見えてきた通学路の危険な場所。特に事故が多発するポイントを聞きました。 (森岡紗衣記者) 「こちらの道路も子どもたちの事故が多い箇所の一つということですが、その特徴やポイントは」 (新見警察署 古村義男交通課長) 「信号機が赤の点滅になっていて、停止線もあるため、必ず一時停止しなければならない。運転席側から左側を見たときに、柱が死角となって歩行者や自転車に気づくことが遅れる可能性がある。必ず止まった後は、すぐに発進するのではなく、すぐに止まれるスピードで左右を確認して安全運転をしてもらえれば」 子供たちが新生活に胸を膨らませる新学期。悲惨な事故をなくすため、大人たちが率先して交通安全に取り組むことが大切です。 (新見警察署 古村義男交通課長) 「交通ルールはたくさんあるので、小さな子供には交通ルールを継続的に根気強く教えることが必要。休日等に親子で通学路を歩いてみて、危険な箇所の共有をするなどして事故防止につなげていけたら」
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