国連シリア和平特使が暫定政府と会談、「制裁の早期終了望む」
Timour Azhari [ダマスカス/ラタキア 15日 ロイター] - 国連のペデルセン特使(シリア和平担当)は15日、ダマスカスでの暫定政府高官との会談に際し、「シリアの再建のために、制裁が速やかに終了することを望む」と述べた。 暫定政府を主導するシャーム解放機構(HTS)指導者のジャウラニ氏はペデルセン氏との会談で、シリア情勢の政治的解決に向けて2015年に採択された国連安全保障理事会決議2254号で定められたロードマップを再考する必要性について議論したと説明した。 ブリンケン米国務長官は、シリアの政権移行は国連安保理決議2254号に沿った「信頼できる、包摂的で、どの宗派にも属さない統治」につながるべきだと訴えている。 決議2254号は、国連が推進するシリア主導のプロセスにより、6カ月以内に宗派にとらわれない統治を確立し、新憲法起草プロセスのスケジュールを設定するように求めている。また、自由で公正な選挙の実施も求めている。