『メタルギアソリッド デルタ』試遊レビュー! ムービーや小ネタ、原作“あるある”までそのままの再現度。冷戦当時の、いや『MGS3』プレイ当時の記憶が溢れ返ります【TGS2024】
2024年9月26日~29日にかけて開催されている、東京ゲームショウ2024(TGS2024/26日、27日はビジネスデイ)。 【記事の画像(19枚)を見る】 KONAMIブースでは『メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター』(以下、『MGSΔ』)の試遊コーナーが出展。日本国内では初めて『MGSΔ』をプレイできる機会ということで、本作のオリジナル版である『メタルギア ソリッド 3 スネークイーター』(以下、『MGS3』)の大ファンである筆者は、TGS2024のなかでも一番注目のブースというほどに期待していた。 本作は、プレイステーション2向けに2004年に発売された『MGS3』から数えて20年ぶりにリメイクされた最新作。海外でメディア向けに体験会は行われたものの、日本で試遊ができるのは今回が初めて。また、メディア以外に向けて試遊が解禁されるのはこのTGS2024が世界初の機会となる。 まず、これだけは伝えたい。『MGSΔ』、本当によかった……。 この記事では、そんな『MGSΔ』の試遊レビューを筆者の溢れんばかりの気持ちといっしょにお届け。とくに原作ファンにはぜひともやってほしい。そしていっしょに興奮しよう。 『メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター』を初体験! 試遊では、物語の始まりである“バーチャスミッション”の一部をプレイ。一番最初に感じたのは、やはりビジュアルの進化だ。スネークたちの肌のディテールや服の質感、そしてジャングルの生い茂る木々も非常にリアルになっている。 特に、スネークの服につく汚れの表現が超がつくほどに繊細。匍匐すると土が服につき、泥沼を通ると茶色い後が残る。細かな表現ではあるが、ジャングルでのサバイバル感がぐっとアップしているように感じられた。 要所で流れるムービーは、カメラの構図やモーションもオリジナル版を徹底再現。すでに何度も見たムービーのはずなのに、新鮮に感じられた。 本作ではオリジナル版に比べて視点がぐっと低くなり、いわゆるTPSに近い視点になっているが、プレイを始めると、操作感がオリジナル版とほぼいっしょであることにめちゃくちゃ感動! オリジナル版をプレイした体験を思い出すだけでしっかりと進行できるうえに、匍匐中になぜか後退してしまったり、ローリングで敵に飛び込んでみたら、思ったより遠くてパンチが届かず逆につるべ撃ちにされてしまったり……プレイする上での「あるある」が、リメイクされていても残っていたのがとにかくうれしかった。 とくに、アイテムや武器を使用した際のモーション再現度の高さにもう大興奮。 サバイバルナイフのチャカチャカとせわしなく動く連続斬りや、仮死薬を使用した際のゲームオーバー画面から蘇生薬を使用して逆再生のように復活する流れなど、オリジナル版のモーションがパーフェクトに再現されている。思わず「懐かしすぎる!」と声をあげてしまった。感動ポイントが“細かすぎる『MGS3』”なのは筆者のファン度の現れで申しわけない。 各所に落ちているアイテムの配置や、ハチの巣を落として敵兵を慌てさせるなどの環境を利用したギミックもそのまま。「確か、このへんに暗視ゴーグル隠れてたよな~」と思い返しながらアイテムを夢中で集め、キャプチャーしたヘビを敵兵に投げつけて「いけっ僕のオオアナコンダ!」と敵兵を襲わせていると、子どものころ、夢中になって『MGS3』を遊んだ記憶がぶわっと浮かんできた……。 オリジナル版では苦労して見つけた“ケロタン”も健在。「ゲコゲコ」というか「メニョメニョ」というか、思わずマネしたくなる鳴き声もそのまま。また、撃つと鳴き声を上げる“ガーコ”の姿を確認! これは本作に新たに追加された隠し要素のひとつのようだ。 さらにオリジナル版を踏襲しつつも、よりプレイを楽しく、遊びやすくする新たな要素も多数確認できた。まずは銃を構えた際の操作感。こちらは『メタルギア ソリッド V: ザ ファントムペイン』のようになっており、レティクル(照準)から弾の落ちる距離を計算しやすくなっていて非常に狙いやすかった。 近距離戦の要であるおなじみのCQCは演出がぐっとパワーアップ。CQCを決めると敵兵をすさまじい勢いで地面にたたきつける。わりとサクッとしていたオリジナル版とくらべると、かなり痛そう……。 また『MGS3』の外せない要素である無線は、周波数をあわせて誰にかけるかをスムーズに選択しコールできるように。動物や植物をキャプチャーして、パラメディックに味を聞く際も手間がかからない。なお、無線の周波数を自分で選ぶこともできた。 カムフラージュは、従来のメニュー画面から選ぶ方法に加え、ワンボタンからシームレスに切り替え可能に。周囲の環境にあわせて、サッとカムフラージュを変えることができるので「やべ、バレそうだからちょっと変えよ」と気軽に変更できるのがうれしい。 シームレス切り替え可能でも、ついメニューを開いて切り替えたくなっちゃう。 またスネークが受けた傷がそのままビジュアルに反映される仕様になっており、敵兵から銃撃を多数受けた際は血まみれになってしまった。今回は体験できなかったが、傷を受けた箇所を適切な処置方法で治す要素“キュアー”が、どのようになっているのかも気になるところだ。 夢中になりながらプレイしソコロフのもとにたどり着いたぞ、というところで試遊が終了。オセロットとの邂逅が気になる……続きがめっちゃプレイしたい! ハンパじゃないオリジナル版へのリスペクトを終始感じており、『MGS3』ファンなら興奮すること間違いなしの内容となっていた。 航空機でのブリーフィングからジャングルへ! KONAMIブースでは、『MGSΔ』物語の舞台となるジャングルを再現した装飾やフォトスポットが楽める。その様子を紹介しよう。 スネークたちのパネルがずらり。 フォトスポットにザ・ボスを発見! 試遊を遊ぶ前に、航空機内を再現した空間でムービーを鑑賞。今から鳥になる気分。 試遊ブースのなかに入ると、ジャングルのような試遊ブースが待ち受けている。さながらサバイバルするような気持ちに。 頭上にハチの巣が! 回収しなきゃ。 試遊を体験するとオリジナルTシャツがもらえるほか、フォトスポットに入場すると、オリジナルフライヤーと『MGS3』プレイヤーにはおなじみの“カロリーメイト”ももらえる。うまい。