【東京ドラマアウォード】石橋静河が主演女優賞 社会格差に苦しむ女性を熱演 『燕は戻ってこない』は3冠
俳優の石橋静河が、この1年間に放送された番組で“世界に見せたい日本のドラマ”を選出・表彰する『東京ドラマアウォード2024』でNHKドラマ10『燕は戻ってこない』で主演女優賞を受賞し、28日に都内で行われた授賞式に出席した。 【全身ショット】石橋静河、ノースリーブドレスから腕がすらり 原作は、桐野夏生氏の同名小説。「命は誰のものか」という重要なテーマを、鮮烈なエンターテイメントに仕上げ、第57回吉川英治文学賞・第64回毎日芸術賞をW受賞している。連続テレビ小説『らんまん』の長田育恵氏が脚本を担当。石橋、稲垣吾郎、内田有紀のほか、森崎ウィン、伊藤万理華、朴ロ美、富田靖子、戸次重幸、黒木瞳らが出演した。 石橋が演じたのは、北海道から上京し、質素なアパートに住む月給手取り約14万円の非正規労働者のリキ。困窮した日々を送るリキは、生殖医療エージェントを通し、元トップバレエダンサーで自身の遺伝子を継ぐ子供を切望する草桶基(稲垣)と、年齢的に不妊治療を諦めた妻の悠子(内田)の代理出産を引き受けことになった。 石橋は「私は貧困だったり社会格差だったり差別だったり、そういうものに苦しむ女性を感じたんですけれども、この作品の中でリキをかわいそうな人という小さな枠に収めないと描き方をされていて、それがすごく私は好きでした」と振り返り、ドラマに携わった全ての関係者に向けて感謝の思いを語った。 『燕は戻ってこない』は石橋のほか、内田が助演女優賞、作品賞(連続ドラマ部門)で優秀賞を受賞した。 『東京ドラマアウォード2024』の受賞結果は以下の通り。 ■作品賞 <連続ドラマ部門> グランプリ:『VIVANT』(TBSテレビ) 優秀賞:『舟を編む ~私、辞書つくります~』(日本放送協会)、『燕は戻ってこない』(日本放送協会)、『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ)、『アンメット ある脳外科医の日記』(関西テレビ放送) <単発ドラマ部門> グランプリ:『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(日本放送協会) 優秀賞:『未解決事件 File.10 下山事件』(日本放送協会)、『侵入者たちの晩餐』(日本テレビ放送網)、『ブラック・ジャック』(テレビ朝日)、『生きとし生けるもの』(テレビ東京)、『PICU 小児集中治療室 スペシャル2024』(フジテレビジョン) <ローカル・ドラマ賞> 『京都のお引越し』(朝日放送テレビ)、『琉球歴史ドラマ 阿麻和利 THE LAST HERO』(琉球放送) ■個人賞 主演男優賞:草なぎ剛『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(日本放送協会) 主演女優賞:石橋静河『燕は戻ってこない』(日本放送協会) 助演男優賞:若葉竜也『アンメット ある脳外科医の日記』(関西テレビ放送) 助演女優賞:内田有紀『燕は戻ってこない』(日本放送協会) 脚本賞:宮藤官九郎『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ) 演出賞:金子文紀『不適切にもほどがある!』(TBSテレビ) 主題歌賞:Creepy Nuts『二度寝』(『不適切にもほどがある!』主題歌) 特別賞:山田太一(脚本家)