中国、メタン排出抑制行動計画にコミット
【東方新報】中国は11月8日、メタン排出抑制に向けた行動計画を発表し、各分野における一連の具体的な目標を掲げた。 二酸化炭素(CO2)よりも強力な温室効果ガスであるメタンの石油・ガス開発や石炭採掘における利用を強化すると、生態環境部を含む11の国家政府機関が発表した。 例えば2025年までに、石炭採掘部門はメタンを含む60億立方メートルの炭層ガスを回収し、利用する見込みだという。 行動計画はまた、メタンのもう一つの重要な排出源である畜産部門からのふんの利用を促進することを約束している。 優先事項のひとつは、畜産農家におけるふんの保管・処理施設を改善することだという。ふん処理のためのクローズドシステムの普及に努める。 中国の農村部では、ふん尿からメタンを回収する嫌気性消化槽の建設を奨励する。インセンティブメカニズムを導入し、暖房や発電にメタンを利用することを奨励するという。 2025年までに畜産部門のふんの少なくとも80パーセントを利用することを目標としている。2030年までには、その割合は85パーセント以上になると予想されている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。