警察と自治体が一体となり、電話de詐欺を撲滅しようというプロジェクトが10月8日から始まり、千葉市でその出発式が行われました。 　千葉市美浜区役所で行われた出発式には地元の警察官や自治会長ら約70人が出席し、全国で後を絶たない電話de詐欺などの特殊詐欺撲滅を誓いました。 　式典では「警察庁特別防犯支援官」に任命されている歌手の伍代夏子さんが詐欺の撲滅に向けて次のように呼びかけました。 　伍代夏子さん 　「心の中で自分は大丈夫と思っていらっしゃらないですか。この油断だけは絶対にやめてください。ぜひ皆さんの力で家族や地域の方々を守っていただきたいと思います」 　伍代さんは式典後、啓発活動のため早速、高齢者の自宅を訪問。とくに、最近は海外の電話番号を使った犯行が増えていることから、国際電話からの着信を拒否するための申請書を手渡し、詐欺に注意するよう呼びかけました。 　県警によりますと、県内では2024年、8月末までに590件の電話de詐欺被害が確認されていて、被害額は21億8千万円余りに上るということです。 　県警は、知らない番号からの電話に安易に出ないよう注意喚起しています。